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都道府県花暦

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36.バラ(茨城県)

この文章は、トップページにもありますとおり、6月に書いております。6月に盛りを迎える花として、アジサイや、ミズバショウなどが挙げられると思います。しかし、やはりなんといってもそれらの代表格は「バラ(薔薇)」なのではないでしょうか。バラは6月の誕生花の1つでもあり、また「ジューンブライド」の季節、バラは一層の鮮やかさを見せます。父の日のプレゼントに、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。バラは、県名にちなんで、茨城県が県の花に定めています。茨城県ホームページの説明を引用します。

章、県旗のいずれもが「バラ」をかたどっている関連において「バラ」とされ、県章及び県旗とともに県民の心の象徴として広く県民に親しまれるようにと1966(昭和41)年3月28日に定められた(茨城県告示第343号)。本県とバラの関係は深く常陸国風土記のなかにも黒坂命が茨(イバラ)で城を築き賊を退治した説話もあり、茨城の山野には、ノイバラ、テリハノイバラ、ヤマテリハノイバラ、モリイバラ等が自生していたと思われますが、特に「ノイバラ」と指定せず一般的に「バラ」とされています。

地域の歴史や自然環境を濃厚に染み込ませるイバラをモチーフにしながら、多くの人々に愛され、広く普及している「バラ」を、県の花として制定したというところでしょうか。

バラ

バラ(YSK画)

今日、バラは世界中で幅広く浸透していまして、花の色や形、大きさなど本当にたくさんの品種が生み出されています。花言葉1つとっても、バラの多様性が分かります。バラ 全般としては、「愛、恋、美、幸福、乙女、秘密、無邪気、清新」が花言葉なのだそうです。その他、花の色ごとにそれぞれ別の花言葉があるようで、白いバラは「 心からの尊敬、無邪気・清純・純潔、恋の吐息、私はあなたにふさわしい」、黄色いバラは、「 あなたを恋します、友情、薄らぐ愛・恋に飽きた・別れよう、誠意がない、不貞、嫉妬」、赤いバラは、「情熱、愛情・あなたを愛します、貞節、美、模範的」、そしてピンクのバラは、「美しい少女、上品、気品、しとやか」といった具合です。さらに、詳細は省略しますが、バラの葉や棘、枝、さらには白いバラの蕾とか、小輪の白いバラ、中輪の黄色いバラ、濃紅色のバラ、赤いバラに白いバラを添える、一重のバラなどにも、それぞれに花言葉があるようなのです。花の色や形、コーディネートごとに多様なメッセージが託されているということは、プレゼントとして愛用されるこの花ならではのことかな、とも思えてきますね。

夜半(よは)は雨 明けて輝く 薔薇の花


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