東日本・応援特集
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東北地方から関東地方の沿岸部を中心に甚大な被害が出ることとなってしまいました。
本企画では、地域の写真をご紹介し、短文を添えることにより地域を応援してまいります。
訪問者カウンタ 2011年3月27日設置 |
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#3 仙台市若林区長喜城 “イグネのある風景” | |
仙台市若林区長喜城(2011.8.6撮影) |
この写真は、2011年8月6日、仙台市若林区長喜城(ちょうきじょう)地区の集落を撮影したものです。青々とした水田に囲まれた集落は、豊かな屋敷林に覆われています。仙台地方では、この屋敷林のことを「イグネ」と呼びます。イグネは、冬季冬季に奥羽山脈から吹き付ける風雪から家屋敷を守る役割のほか、食料や建材、燃料の源として、また日常生活上の祭祀や地域住民の触れ合いの場として、多様な機能を持った豊かな森です。 仙台東部道路よりも西側に位置し、地震の被害も比較的少なかった長喜城地区のイグネは、2011年も鮮やかな緑を呈しながら、さみどり色の水田の海の彼方に浮かんでいました。その佇まいをみて、ほっとした気持ちになりましたね。この緑の財産が後世に残していくことができるよう、今後とも注目していければと思っています。 ※長喜城地区のイグネについては、拙稿「シリーズ・クローズアップ仙台」にて、「イグネ、水と緑の遺産 〜若林区長喜城〜」としてご紹介しています。 |
#2 仙台市青葉区一番町四丁目 “仙台七夕” | |
仙台市青葉区一番町四丁目(2004.8.7撮影) |
この写真は、2004年8月7日、仙台市青葉区一番町、仙台七夕真っ盛りの繁華街の様子を撮影しています。一番町四丁目、三越前のあたりでしょうか。杜の都のシンボルであるケヤキ並木の美しい定禅寺通も程近く、祭り期間中は芋を洗うような人出の絶えないエリアですね。 仙台七夕は豪華な飾り物で知られ、夏の東北を涼やかに、かつきらびやかに彩る豊かな風物詩としてあまりにも著名です。8月6日から8日までの3日間、毎年200万人を超える観光客が仙台を訪れます。2004年8月7日から8日にかけて、仙台市中心部のみならず、郊外エリアも含めた多くの地域の七夕を取材した結果は、「シリーズ・クローズアップ仙台」に、「仙台七夕2004 〜商店街、それぞれの七夕〜 前編/後編」としてまとめています。 2011年も、震災復興をテーマに例年通り開催が決定した仙台七夕。震災で犠牲になった皆様を想いながら、地域の再生へ揺るぎない意志を抱きながら、風にそよぐ七夕飾りに込められた力は、並々ならぬものとなるに違いありません。 |
#1 仙台市若林区荒井付近 “憧憬の田園” | |
仙台市若林区荒井付近(2007.9.15撮影) |
この写真は、2007年9月15日、仙台市若林区荒井にある「仙台市農業園芸センター」付近の田園を撮影したものです。収穫を目前に控え、黄金色に色づきつつある穂波が抜けるような青空に映えてたいへんさわやかな水田が広がっています。 仙台市中心部から東側、海岸に沿った低地は有数の穀倉地帯で、近世以降開発された美田が連続しています。仙台東郊一帯の平野は歌枕としても知られる「宮城野」の一角を占め、古来より都人にとっても憧憬の地でありました。現代でも豊かな水田の景色のほか、屋敷林(仙台地方では「イグネ」と呼びます)をまとった集落景観や、海岸に沿って展開する松林や貞山堀の水辺など、のびやかな風景が印象的な地域となっていました。先般の津波被害により甚大な被害を受けることとなったこのエリアですが、この素晴らしい情景は今でもしっかりと私の胸に刻まれています。 <写真解説> 同センター付近より南西方向を撮影しているようで、遠方に見える集落群は、市中心部から荒浜方面に向かうバス通り(県道)に沿うエリアであるようです。写真左奥には仙台東部道路の盛土と思われる部分が認められます。 |
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