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俳句の中の地域
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#130 立田赤蓮保存田、養老山地を望む風景(愛知県愛西市) (2023年7月18日執筆) 2013年7月14日、愛知県西部、木曽川のほとりにある愛西市、立田赤蓮保存田を訪れました。濃尾平野の只中、木曽三川が乱流してきた歴史を持ついわゆる「輪中」に含まれる地域で、歴史的に栽培されてきた蓮の花が見頃を迎えていました。立田赤蓮はこの地域特産の蓮の一品種で、この保存田でははるばる養老山地のたおやかな山容を眺めながら、美しい蓮の花を観賞することができるようになっています。
#129 白米の千枚田、盛夏の風景(石川県輪島市) (2023年7月17日執筆) 2004年7月18日、かなり前ですが家族旅行で訪れた能登半島・白米の千枚田の風景です。日本海に面する急斜面に展開する棚田の風景は、海と山が隣り合わせの、能登半島の環境を象徴するものです。有史以来、稲作を根本的な生業の一つとしてきた、我が国におけるいわば「原風景」の典型として、今日も多くの人々に新鮮な感傷を与えてくれる千枚田です。
#128 大仙陵古墳(仁徳天皇陵)の風景(堺市堺区) (2023年7月16日執筆) 2007年7月16日、その後世界文化遺産に登録されることになる堺市の大仙陵古墳を訪れました。日本最大の前方後円墳で、仁徳天皇陵の名で広く知られる古墳ですが、そのあまりの巨大さ・壮大さゆえ、周囲を歩いていても大きな丘陵のようにしか見えません。その墳丘を覆う木々の樹冠が、雷(いかづち)の鳴動に揺れる光景を俳句にしてみました。
#127 襟裳岬、夏の風景(北海道えりも町) (2023年7月15日執筆) 2014年7月19日、北海道日高地方、太平洋に着き出した襟裳岬を訪れました。写真のように、岬の先にも連続して岩礁が続いていまして、これは日高山脈に続く造山帯が太平洋の先まで連続していることを示しています。襟裳岬の夏は車百合が可憐な花を咲かせていまして、そんな岬の風景と、地球規模のダイナミックな営力とを俳句で取り合わせてみました。
#126 小浜湾、夕凪の眺望(福井県小浜市) (2023年7月14日執筆) #125で滋賀県内を訪れたこの日(2014年7月12日)は、琵琶湖岸を回って福井県・若狭エリアへと進みました。若狭地域の中心都市である小浜市の市街地を散策しながら、小浜湾を眺望できる小浜公園で、夕刻の迫る穏やかな海を撮影しました。鯖街道による流通など、古来より京都との結びつきも強い若狭は、夏の一日、しなやかな美しさに溢れていました。
#125 醒井宿遠景とバイカモの花(滋賀県米原市) (2023年7月13日執筆) 2014年7月12日、旧中山道の醒井(さめがい)宿を訪れました。湧水を水源とする地蔵川がみずみずしい風景をつくるかつての宿場町の家並みは、盛夏になると水面に小さな花を咲かせるバイカモの白によって彩られます。その清流には絶滅危惧種であるハリヨも生息していることでも知られます。宿場町のすぐ南には名神高速が通過していて、自動車の音も聞こえてきます。今も昔もこの場所が交通の要衝であることを示す光景です。
#124 炎天下の兼六園の風景(金沢市) (2023年7月12日執筆) 2015年7月20日、梅雨明けとなった金沢を訪れました。この日は金沢市内は炎暑に見舞われて、夏の日差しが眩しく照りつける、暑い暑い一日であったことを思い出しています。兼六園の池も真夏の青空を映してきらめくような色彩を呈して、いよいよ梅雨が明けて、晩夏の酷暑の季節を迎えたのだということを物語っていました。
#123 天橋立、飛龍観の風景(京都府宮津市) (2023年7月11日執筆) 2013年7月13日、日本三景のひとつ、天橋立を訪れました。この日は現地に近づくにつれて雷雨となったいたのですが、駐車場に着いてから程なくして雨が上がり、ご覧のような風景に接することができた次第です。天橋立に最初に行ったのは今から14年ほど前の夏で、その時は真夏の青空の下の砂浜を歩いた記憶があります。俳句はその時の思い出を詠んだものです。
#122 白鳥大橋、幻想的な夜景(北海道室蘭市) (2023年7月10日執筆) 2018年7月14日、室蘭港の夜景を巡るクルーズ船から撮影した吊り橋、「白鳥大橋」の風景です。工業地帯となっている室蘭港を跨ぐ橋で、室蘭における新たなランドマークともなっている橋です。工場夜景が美しい室蘭ですが、この日は海霧(じり)ぎみの肌寒い天候で、ライトアップされた白鳥大橋は写真のようにややかすんで見えました。
#121 野反湖とノゾリキスゲの風景(群馬県中之条町) (2023年7月9日執筆) 2001年7月14日、中之条町にある野反湖畔の「ノゾリキスゲ」を撮影しました。高原の湖の畔に可憐な花が咲く様は、さながら楽園のたたずまいそのもののように目に迫ります。ノゾリキスゲの名は、一般に「ニッコウキスゲ」と呼ばれるゼンテイカのこの地域での呼び名で、種としては同じものです。なお、尾瀬と同じく、野反湖周辺も群馬県内にあって太平洋側ではなく日本海側の水系に含まれる数少ない例外のひとつでもあります。
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