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俳句の中の地域

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#200 嵐山展望所から望む羽地内海の風景(沖縄県名護市) (2023年9月26日執筆)
 
 1999年9月、人生初の沖縄県訪問を果たしました。沖縄本島を主にレンタカーで回り、北部辺戸岬へ向かう途中、本部半島本部半島東側の高台にある嵐山展望所に立ち寄りました。屋我地島との間に広がる、穏やかな羽地内海は、9月下旬になっても南国らしい鮮やかなマリンブルーを呈していまして、初めての沖縄の鮮やかな風景を存分に噛みしめました。
 
南国の内海 潮騒の秋涼

嵐山展望所から望む羽地内海
嵐山展望所から望む羽地内海の風景(1999.9.18撮影)



#199 郡上八幡・いがわ小径の風景(岐阜県郡上市) (2023年9月25日執筆)
 
 2021年9月19日、仲秋の青空がまぶしい、美濃の各地を訪れました。小京都としての風情を今に残す郡上八幡を象徴する景観の一つ、「いがわの小径」の風景です。清らかな水が流れる周囲には、色づき始めたカエデなどが穏やかに植栽されていまして、暑さが残るものの、からっとした秋の空がすがすがしい一日を、それらは軽やかに演出していました。
 
小流の 小径の端の 草の花

郡上八幡・いがわ小径の風景
郡上八幡・いがわ小径の風景(2021.9.19撮影)



#198 平和大通り・平和の門の風景(広島市中区)  (2023年9月24日執筆)
 
 2007年9月4日、広島・平和記念公園の南、平和大通りに立つ「平和の門」を撮影したものです。この門には49の言語で「平和」の文字が刻まれています。秋の穏やかな空の下、鋭角のフォルムがしなやかな印象を与える平和の門は、その凜とした佇まいによって、平和を希求し続ける、この町のあり方を湿しているように感じられました。
 
秋爽や 四十九の 言語の和

平和大通り・平和の門
平和大通り・平和の門の風景(2007.9.4撮影)



#197 さっぽろテレビ塔から見た大通公園の風景(札幌市中央区) (2023年9月23日執筆)
 
 2010年9月20日、秋風の爽やかな札幌市内を散策しました。市民の憩いの場であり、多くの観光客も訪れる大通公園の定番スポット、テレビ塔から西を見た風景です。執筆した2023年夏に札幌を再訪しましたが、その時は札幌駅への新幹線延伸を見据え、町は随所で再開発が行われていました。北の町は、新たな時代を見据え、現在進行形で進化を遂げている途上でした。 
 
大通 再開発と 高き空

さっぽろテレビ塔から見た大通公園
さっぽろテレビ塔から見た大通公園の風景(2010.9.20撮影)



#196 仙台市野草園・仲秋の風景(仙台市太白区) (2023年9月22日執筆)
 
 仙台市街地を囲む青葉山丘陵につながる、大年寺山の一角にある、仙台市野草園の風景です。東北地方に自生する野草を集めた園内では、訪れた2013年9月29日には、さまざまな秋の花が情趣たっぷりの色彩を、鈍色の空に届けていました。見頃のミヤギノハギは、宮城県の花でもあり、歌枕でもある宮城野を象徴する自然の一つともなっています。 
 
秋の園 便箋と押し花の蒼

仙台市野草園
仙台市野草園・仲秋の風景(2013.9.29撮影)




#195 有田町・陶山神社の境内の風景(佐賀県有田町) (2023年9月21日執筆)
 
 2014年9月5日、世界的にも知られる磁器の産地、佐賀県の有田を訪れました。町中には焼き物を扱う店が建ち並び、焼き物を焼く窯元の煙突が見える風景は、とても穏やかな風合いに満ちていました。町の高台にある陶山神社の鳥居は、写真のように磁器でできていまして、伝統を受け継ぐ町の矜持を感じさせました。
 
登り窯に火 揺らめきて 秋の雲

有田町・陶山神社
有田町・陶山神社の境内風景(2014.9.5撮影)



#194 三段峡・三段滝の風景(広島県安芸太田町) (2023年9月20日執筆)
 
 2002年9月21日、広島市街地に河口部を持つ太田川水系の上流部、景勝地として知られる三段峡へ出かけました。現在は廃線となっている可部線の末端区間の終着地の三段峡駅まで列車で向かい、渓谷へ到達したことは確かなのですが、二段滝や三段滝へはどのように行ったのか記憶が曖昧です。執筆時現在、災害の影響で三段滝へはアクセスする手段がないようですが、行けるようになった時には、ぜひ再訪したい場所です。 
 
深き谷 森は青丹へ 水の秋

三段峡・三段滝の風景
三段峡・三段滝の風景(2002.9.21撮影)



#193 関門海峡と関門橋の風景(山口県下関市) (2023年9月19日執筆)
 
 2014年9月8日、快晴の下関を訪れました。この日のうちに北九州空港から帰路に就く予定でしたので、滞在できた時間は僅かでしたが、本州の西端から望む九州は実感として間近の、川の対岸といった光景でした。日本における交通の枢軸たる高速道路の橋と、道路と鉄路(2本)の海底トンネルが通じ、多くの船舶が通る海峡を目の前に、現在進行形で動く日本や世界の経済に思いを馳せました。
 
野路菊や 海峡を背に 聴く序曲

関門海峡と関門橋
関門海峡と関門橋の風景(2014.9.8撮影)



#192 黒部ダム・観光放水の風景(富山県立山町) (2023年9月18日執筆)
 
 2018年9月18日、新秋の黒部ダムを初めて訪れました。屈指の難工事の末に完成した黒部ダムは、戦後間もなくの逼迫した電力需要に応えるため、国家的事業として進められました。秘境に立つ巨大なダムの姿はまさに圧巻で、当時の人々の息づかいさえ、山々の風景の中に溶け込まれてしまいそうな感じを受けました。
 
新秋の堤体 山と空の青

黒部ダム・観光放水
黒部ダム・観光放水の風景(2018.9.18撮影)



#191 秋の七草寺巡り、道光寺の尾花の風景(埼玉県長瀞町) (2023年9月17日執筆)
 
 葛の寺の遍照寺から七草寺巡り最後の尾花の寺・道光寺へは、この行程内で最長の距離を歩くこととなります。山を下りて国道にでてからしばらく国道を北へ歩き、樋口駅手前で荒川を三度渡って、ひたすらに歩いて、ようやく到達することができます。境内にはススキの他、大きい筆のような穂を持つパンパスグラスもあって、秋空にしなやかな雰囲気を与えていました。
 
三門の 先にはらりと 尾花かな

道光寺の尾花
道光寺の尾花の風景(2023.9.5撮影)
                                              
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