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俳句の中の地域
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#60 川場村、りんごの花の風景(群馬県川場村) (2023年5月9日執筆) 2010年5月8日、群馬県北部の川場村をドライブした際に、りんご畑で花がいっぱい咲いていたので、撮影したものです。この川場村を含む、沼田市や昭和村のあたりは、関東地方でも有数のりんごの産地です。桜の季節が終わり、晩春から初夏へと移り変わる時季に、薄紅色のつぼみからさわやかな白い花を咲かせます。春空とのコントラストも実にさわやかで、遠くの山々のシルエットとも見事に調和していました。
#59 あしかがフラワーパーク、大藤の絢爛(栃木県足利市) (2023年5月8日執筆) 2007年5月4日、毎年ゴールデンウィークに見事な花を咲かせる、あしかがフラワーパークの大藤の見事な姿を撮影しました。元は市街地にあった農園に植栽されていた大藤ですが、区画整理のために農園が移転することとなり、前代未聞の移植が行われた結果、現在でも美しい花を咲かせてくれています。樹齢160年とされる老樹は、初夏の日差しに豊かな潤いを与えながら、今日も元気に薄紫色の花の房を風に揺らしています。
#58 披露山公園から江ノ島、富士山を望む(神奈川県逗子市) (2023年5月7日執筆) 2023年5月5日、三崎から葉山、逗子あたりを訪れました。逗子市の披露山公園からは、眼下に相模湾を望むことができ、江ノ島や遠くの富士山まで見通すことができます。この日は穏やかな初夏の陽気で、彼方の富士のシルエットはぼやけていましたが、鏡のような相模湾の水面は筆舌に尽くしがたいきらめきをみせていました。そんな穏やかな海の上をわたるさわやかな風のように、湘南の沿岸を歩いているという雰囲気を俳句に込めてみました。
#57 水面に映る美人林の風景(新潟県十日町市) (2023年5月6日執筆) 2023年、立夏の俳句は、2013年5月12日に撮影した、新潟県十日町市松之山にある、「美人林」と呼ばれる山毛欅の森の初夏の風景を詠みました。まっすぐに伸びる山毛欅の木が鮮やかな新緑に染まり、その緑色を落とし込む、雪解けの水溜まりのクリアな、鏡のような水面が極上の絵画となって目に迫ります。それらを生み出す元となっている、豊饒の大地の土のみずみずしさに焦点を当てています。
#56 盛岡市街地を流れる北上川の風景(盛岡市) (2023年5月5日執筆) 2005年5月3日の盛岡は、輝かしいばかりの春空に恵まれました。初夏に近い季節ですが、市街地を流れる北上川は雪解けの水をいっぱいに湛えて、どこか冷たそうに見えました(実際に冷たかったと思います)。盛岡市の市街地は、北上川に支流の中津川と雫石川とが合流する場所にありまして、不来方(こずかた)城と呼ばれる盛岡城跡は中津川に接するあたりに位置します。この日初めてしっかりと訪れた盛岡の町は、まさに水の都の名が似合うような、瑞々しい空の下にありました。
#55 水田越しのさいたま新都心の風景(埼玉県志木市) (2023年5月4日執筆) 2016年5月1日、埼玉県内の一日は、志木市周辺の散策から始まりました。晩春から初夏へ、眩しい晴天の下の荒川のほとり、水田にはいっせいに水が張られ、田植えの季節を迎えていました。このようなのびやかな風景の彼方、さいたま新都心のビル群が一際目を引きます。東京大都市圏にあって、放射状に伸びる鉄道網に沿って都市化の進む埼玉県内にあっても、このような田園風景を至るところで望むことができます。
#54 砺波平野、散居村の風景(富山県砺波市) (2023年5月3日執筆) 2013年5月4日は、富山県の砺波平野を訪れました。ここは代表的な散居村が広がる地域で、田植えの季節、水が張られた水田に浮かぶような集落が点在する風景は、展望場所から眺めて圧倒的なスケールで目に迫りました。屋敷林を備えた家々が、冬季の強風などによる延焼を押さえるために距離を置いて平野に居並ぶ光景には、共同体を維持しながら農耕を行ってきた地域の知恵が詰まっているようでした。
#53 箕面大滝、新緑の風景(大阪府箕面市) (2023年5月2日執筆) 2004年5月2日、大阪梅田を電車で出発し、程なくして到達した箕面駅から歩いて、新緑眩しい箕面滝へと到達しました。現在では箕面へは乗り換えが必要になっているようですが、当時は箕面行きの電車があったように記憶しています。歳時記にもある「瀧の上に水現れて落ちにけり(後藤夜半)」は、この箕面滝を詠んだものであるそうです。都会から近い自然の風景にしばし感嘆していました。
#52 国営ひたち海浜公園、ネモフィラの丘(茨城県ひたちなか市) (2023年5月1日執筆) 2021年5月2日、コロナ禍が続く状況下でしたが、感染症対策に十分に留意しながら、ひたちなか市の国営ひたち海浜公園を訪れました。ローカル線のひたちなか海浜鉄道を利用し到達した園内では、さわやかな青色のネモフィラが見頃を迎えていました。晩春から初夏にかけての季節にある、大気が不安定になることによる雷雨の前、ささやかな青空の下のネモフィラの丘は、盛夏へ向けてのプレリュードを高らかに奏しているように感じられました。
#51 二毛作の水田、麦秋の風景(群馬県太田市) (2023年4月30日執筆) 2020年4月はコロナ感染症の急拡大で緊急事態宣言の発出が相次ぎ、大規模な行動制限の中、地元太田市を中心に精力的にフィールドワークを行いました。初夏の北関東は、水田を利用した裏作の小麦の収穫時期、麦秋の季節真っ只中です。麦が色づく6月上旬、梅雨入りを間近にして初めて麦を収穫し、田んぼでは遅い田植えが始まっていきます。
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