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俳句の中の地域

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#860 大原の里、寂光院付近の山里の風景(京都市左京区) (2025年7月17日執筆)

 2019年7月14日、大原の里の散策は、寂光院周辺の山里の風景で終わりを迎えました、小さな流れに沿うように水田や畑が広がり、、山沿いに家並が並びます。その中には昔ながら高屋根や兜屋根のものもあって、この地域が歩んだ歴史の奥深さを濃厚に感じさせました。
 
露涼し 兜造の 里の畔

大原の里、寂光院付近の山里の風景
大原の里、寂光院付近の山里の風景(2019.7.14撮影)



#859 大原の里、寂光院・参道の風景(京都市左京区)  (2025年7月16日執筆)

 2019年7月14日、大原の里の散策は、大原盆地の西側の山際にある名刹・寂光院へと進みました。平清盛の娘・建礼門院徳子が隠遁した寺院として知られます。本堂は近年放火の被害を受けて再建されていますが、境内へと続く石段の風情は往時を感じさせて、木々は晩夏の輝きに溢れる色彩を見せていました。
 
山百合や 地蔵菩薩に 鐘の音

大原の里、寂光院・参道の風景
大原の里、寂光院・参道の風景(2019.7.14撮影)



#858 大原の里、音無の滝の風景(京都市左京区) (2025年7月15日執筆)

 2019年7月14日、大原・三千院から来迎院へ、さらに呂川を遡り、音無の滝までやってきました。ざわやかな瀬音の響く森の中、穏やかに流れ落ちる滝は、この日の白みがかった空の色そのままの瑞々しさを湛えていました。滝の名前の由来は、声明の修行の末に滝の音と声明が和して、ついに滝の音が消え、声明のみ聞こえるようになったという伝承に因みます。
 
滝風や 瀬音は森の 淡き色

大原の里、音無の滝の風景
大原の里、音無の滝の風景(2019.7.14撮影)



#857 大原の里、来迎院の風景(京都市左京区) (2025年7月14日執筆)

 2019年7月14日、晩夏のやや蒸し暑い曇り空の下での大原散策は続いています。三千院を参詣した後は、呂川の流れをさらにさかのぼり、慈覚大師円仁が、平安前期に天台声明の道場として創建したとされる来迎院へ。緑鮮やかな楓に包まれるようにしてある堂宇は、京から離れた山里にあって、その確かな歴史の音色を今に伝えています。
 
声明や 千日紅の 葉の雫

大原の里、来迎院の風景
大原の里、来迎院の風景(2019.7.14撮影)



#856 大原の里、三千院・有清園の風景(京都市左京区) (2025年7月13日執筆)

 2019年7月14日の京都・大原は、晩夏の鮮やかな自然の緑に包まれていました。三千院の有清園(ゆうせいえん)は、宸殿より往生極楽院を眺める池泉回遊式庭園です。庭一面に広がる青苔が鮮烈に目に入ります。時を経て、成熟した深遠な森の中のような、慎ましやかさと奥深さを感じさせる空間でした。
 
雷鳴や 花緑青の 苔の庭

大原の里、三千院・有清園の風景
大原の里、三千院・有清園の風景(2019.7.14撮影)



#855 大原の里、三千院・往生極楽院の風景(京都市左京区) (2025年7月12日執筆)

 2019年7月14日の京都・大原は、薄曇りの蒸し暑い、梅雨末期の典型のような一日でした。三千院における歴史の源と呼べる簡素な御堂が、往生極楽院です。堂内の阿弥陀三尊像は国宝に指定されています。御堂の前には、豊かに緑に輝く苔の庭が広がって、有清園の穏やかな庭園の風景へとつながっています。
 
薄明かり 晩夏の往生極楽院

大原の里、三千院・往生極楽院の風景
大原の里、三千院・往生極楽院の風景(2019.7.14撮影)



#854 大原の里、三千院・聚碧園の風景(京都市左京区) (2025年7月11日執筆)

 2019年7月14日、京都・大原を散策しています。大原三千院には、いくつかの庭があり、聚碧園(しゅうへきえん)は、客殿に隣接する池泉観賞式庭園です。その名のとおり、多くの緑に包まれた目に鮮やかな庭で、晩夏のこの日は、しっとりとした曇り空の瑞々しさそのままの、清新な情景に包まれていました。
 
雨の午後 わずかに庭の 南風

大原の里、三千院・聚碧園の風景
大原の里、三千院・聚碧園の風景(2019.7.14撮影)



#853 大原の里、三千院への参道の風景(京都市左京区) (2025年7月10日執筆)

 2019年7月14日の大原は、曇り空のやや蒸し暑い陽気で、今にも雨の降りそうな、梅雨末期の気候の元にありました。三千院への参道沿いには、呂川に沿った鮮やかな緑に迎えられます。三千院を挟んで、北に律川、南に呂川の流れがあって、これが「呂律が回らない」という言葉の語源になっているともいわれています。
 
畦蒼し グラジオラスの 参詣道

大原の里、三千院への参道の風景
大原の里、三千院への参道の風景(2019.7.14撮影)



#852 大原の里、赤紫蘇畑の風景(京都市左京区)  (2025年7月9日執筆)

 2019年7月14日は、洛北の山里、大原周辺を散策していました。大原は盆地という地形上の特徴から交雑のしにくい、良質の紫蘇が栽培されてきました。その紫蘇を使った名産品が、柴漬けです。大原の名刹三千院への参道沿いにも、柴漬けを扱う店が並んでいて、それは大原の夏の風物詩ともなっています。
 
赤紫蘇の 白く照る葉に 白き空

大原の里、赤紫蘇畑の風景
大原の里、赤紫蘇畑の風景(2019.7.14撮影)



#851 大原の里、水田の広がる風景(京都市左京区) (2025年7月8日執筆)

 2019年7月14日、梅雨末期の曇り空に覆われた、京都・大原を訪れました。若桜街道筋の小さな盆地に展開する山里は、京都盆地と密接に結びつきながら、独自の文化と景観をはぐくんできました。水田風景もたおやかで、ゆるやかな山並みのあわいを埋める、みずみずしい青田の風景に癒されました。
 
大原や 断層盆地に 青田風

大原の里、水田の広がる風景
大原の里、水田の広がる風景(2019.7.14撮影)

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