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俳句の中の地域

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#870 千利休屋敷跡の風景(堺市堺区) (2025年7月27日執筆)

 2007年7月16日、真夏の堺市を訪問しました。堺市内にはこの町の商家の出である千利休屋敷跡が今に伝わります。屋敷跡には椿の井戸と利休ゆかりの大徳寺山門の古い部材を使った井戸屋形が残されています。このわずかに残された遺構に、利休の茶の湯に生きた美学と、その生死に滲む時代の儚さとを感じました。
 
打水や 茶聖の屋敷跡に憩う

千利休屋敷跡の風景
千利休屋敷跡の風景(2007.7.16撮影)



#869 白石城、武家屋敷通りの風景(宮城県白石市) (2025年7月26日執筆)

 2003年7月19日、宮城県白石市の白石城・武家屋敷通りの風景です。白石城は戦国期には城主が何度か変わるものの、藩政期以降は伊達家家臣の片倉氏の居城となりました。一国一城正の例外として明治維新まで存続したことでも知られます。現在でも、武家屋敷通りの風景は往時を偲ばせています。
 
合歓の花 武家屋敷通りの土塀

白石城、武家屋敷通りの風景
白石城、武家屋敷通りの風景(2003.7.19撮影)



#868 神川大滝公園、迸る風景(鹿児島県錦江町) (2025年7月25日執筆)

 2002年7月28日、鹿児島県錦江町(旧大根占町)にある神川大滝公園の風景です。九州最南端の佐多岬へ向かう途中に立ち寄りました。錦江湾口の薩摩半島と大隅半島に挟まれた部分にある「阿多カルデラ」の火砕流により形作られた滝は、夏の日差しを浴びて、細かい飛沫を迸らせていました。
 
滝飛沫 阿多カルデラの 火砕流

神川大滝公園、迸る風景
神川大滝公園、迸る風景(2002.7.28撮影)



#867 奥日光、刈込湖の夏の風景(栃木県日光市) (2025年7月24日執筆)

 2021年7月19日、奥日光の湯ノ湖から山に分け入り、さらに山奥にある刈込湖、切込湖への探勝ルートを歩きました。南にある三岳の溶岩流が沢を堰き止めて形成されました。夏の一日の湖はまさに神秘的な佇まいで、風も涼やかで、湖面は周囲の山々の色を映して天鵞絨(びろうど)にきらめいていました。
 
最奥の湖 天鵞絨の夏嶺

奥日光、刈込湖の夏の風景
奥日光、刈込湖の夏の風景(2021.7.19撮影)



#866 国営木曽三川公園、水と緑の館・展望タワーからの風景(岐阜県海津市) (2025年7月23日執筆)

 2013年7月14日、国営木曽三川公園内、水と緑の館・展望タワーからの風景です。南を向いた写真で、左(東)の奥が木曽川で、中央が長良川、右(西)が揖斐川となります。長良川の東は愛知県、揖斐川の西は三重県で、その間に北から岐阜県が食い込んでいる形ですね。木曽三川の下流域は輪中と呼ばれる堤防で囲まれた低地帯が広がるエリアで、古来より水との戦いを強いられてきた歴史があります。
 
木曽三川 水面は白き 大暑の日

国営木曽三川公園、水と緑の館・展望タワーからの風景
国営木曽三川公園、水と緑の館・展望タワーからの風景(2013.7.14撮影)



#865 飫肥城下町、晩夏の輝きに満ちた風景(宮崎県日南市) (2025年7月22日執筆)

 2002年7月28日、宮崎県日南市の飫肥(おび)城下町の風景です。城跡と武家地の町並みが現在でも色濃く残る飫肥は、その歴史的価値が評価されて、国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けています。南国の輝かしい海のイメージが強い日南の内陸には、このような落ち着いた景観が印象的な昔語りの町並みが今も息づいています。
 
蝉時雨かすか 城下町の残照

飫肥城下町、晩夏の輝きに満ちた風景
飫肥城下町、晩夏の輝きに満ちた風景(2002.7.28撮影)



#864 札幌大通公園、真夏の風景(札幌市中央区) (2025年7月21日執筆)

 2023年7月1日、札幌市の大通公園を歩きました。写真のように、都市名を豊かなデザインを駆使し表現した立体的な造形は、近年多くの地域で見かけます。フォトスポットとしても手軽なこれらのロゴは、「シティロゴ」または「シティブランディングロゴ」と呼ばれるのだそうです。サルビアの赤に覆われて、朗らかに笑う札幌のロゴでした。
 
大通 サルビアの咲く シティロゴ

札幌大通公園、真夏の風景
札幌大通公園、真夏の風景(2023.7.1撮影)



#863 竜串海岸、晩夏の風景(高知県土佐清水市) (2025年7月20日執筆)

 2002年7月29日、高知県西部の足摺岬近くにある、竜串海岸の風景です。砂岩と泥岩が交互に堆積する地層は、多様な地形を海岸につくっていて、奇岩の景勝地として知られます。中でも写真の大竹小竹は、巨大な竹を倒したような磯が広がっていて、竜串海岸を象徴する風景となっています。
 
夕凪や 堆積岩の 磯の影

竜串海岸、晩夏の風景
竜串海岸、晩夏の風景(2002.7.29撮影)



#862 瑞龍寺、仏殿の風景(富山県高岡市) (2025年7月19日執筆)

 2015年7月19日、富山県高岡市を散策しました。写真は、加賀藩初代藩主・前田利長の菩提寺である、瑞龍寺の様子です。写真の仏殿のほか、山門と法堂も国宝の指定を受けています。仏殿の前の芝生はとても鮮やかな一方、晩夏の空は梅雨空を呈していまして、仏殿と芝生の色彩を調和させているようでした。
 
仏殿や 晩夏の空は鉛色

瑞龍寺、仏殿の風景
瑞龍寺、仏殿の風景(2015.7.19撮影)



#861 資福寺、紫陽花に埋まる参道の風景(仙台市青葉区) (2025年7月18日執筆)

 2003年7月21日、仙台市であじさい寺として知られる資福寺を訪れました。訪れたこの日は紫陽花がまさに見頃で、参道を覆うように涼やかな青い花を咲かせていました。資福寺は「北山五山」と呼ばれる、仙台城下町北方の寺院群のひとつです。奥州街道の通る北の守りとしての意味合いもありました。
 
秋近し 路傍の蒼き 花の寺

資福寺、紫陽花に埋まる参道の風景
資福寺、紫陽花に埋まる参道の風景(2003.7.21撮影)

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