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俳句の中の地域
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#90 尾瀬・大江湿原の遠景(福島県檜枝岐村) (2023年6月8日執筆) 俳句の中の地域、初夏の尾瀬シリーズのトリを飾るのは、尾瀬沼の北東岸にある大江湿原を俯瞰する風景です。前述のとおり、真夏にはニッコウキスゲの一大群生地となる湿原です。尾瀬沼北岸から来る木道は、湿原の中央あたりでこの湿原のシンボルツリー的な存在の三本落葉松の横を通過します。高原の尾瀬では季節はまだ初夏へと向かう時季で、湿原はまだ芽吹きを迎えていませんでしたが、落葉松は新緑の葉をつけていまして、穏やかな木陰をつくっていました。
#89 尾瀬・大江湿原から観た燧ヶ岳(福島県檜枝岐村) (2023年6月7日執筆) 2018年5月20日、尾瀬沼へと到達したハイキングは、尾瀬沼の北東岸、ビジターセンターや山小屋が集まるエリア付近へと辿り着きました。福島県側の入口である沼山峠から入る登山道が合流する一帯は、大江湿原と呼ばれる広大な湿原となっています。真夏にはニッコウキスゲの群生地となる湿原からは、いまだ残雪を纏う燧ヶ岳をくっきりと見通すことができました。
#88 尾瀬・沼尻休憩所から観た尾瀬沼(福島県檜枝岐村) (2023年6月6日執筆) 2018年5月20日、尾瀬沼のほとりに来るまでには雲はなくなって、天気は一気に快晴となりました。尾瀬方面から来て尾瀬沼が見えるあたりに広がる沼尻平、沼に近い場所にある沼尻休憩所で小休止します。沼尻の名は、このあたりから沼尻川が流出する地形に由来します。尾瀬沼の湖面は、初夏のクリアな空の蒼よりもさらに濃く冴え渡って、湖畔の森を穏やかに包み込んでいるようでした。
#87 尾瀬・白砂田代と残雪の風景(福島県檜枝岐村) (2023年6月5日執筆) 2018年5月20日、尾瀬ヶ原を縦断した後は、見晴の山小屋での小休止を挟み、尾瀬沼へと抜ける山道へと分け入りました。段小屋坂と呼ばれる山道では新緑が進んでいましたが、白砂峠のピーク付近ではま残雪があり、それは厳しい尾瀬の環境を物語っていました。残雪に足を取られないよう気をつけて坂を下りた先には、白砂田代が穏やかに広がっていました。白砂田代を経て、尾瀬沼へと向かっていきます。
#86 尾瀬・下田代の湿原の風景(福島県檜枝岐村) (2023年6月4日執筆) 2018年5月20日の尾瀬ハイキングは、尾瀬沼から流出する沼尻川(只見川の上流)を超え、福島県側へと入りました。山小屋が集積する見晴地区までの間は、下田代の湿原が広がります。5月下旬とはいえ、尾瀬ではまだ春浅い装いの湿原は一面の古草が広がる風景の中にあります。この日は東に見えるはずの燧ヶ岳はまだ大半が雲に隠れていましたが、青空がだんだんと広がってきた湿原は実にさわやかな広がりを見せていました。
#85 尾瀬・中田代、下ノ大堀川と至仏山(群馬県片品村) (2023年6月3日執筆) 2018年5月20日の尾瀬ハイクは、尾瀬ヶ原におけるハイライトのひとつ、下ノ大堀川と至仏山の見えるスポットまで到達しました。湿原の只中で、清らかな水と水芭蕉、バックの至仏山が収まる、尾瀬屈指のビューピイントです。このあたりまで来る頃には写真のように晴れ間も大きく広がって、美しい尾瀬の風景を観賞することができました。尾瀬ヶ原一帯は群馬県内では例外的に、日本海側へと向かう水系に属する場所です。分水嶺に跨がり降った水は少しの差で太平洋側と日本海側とに分かれて旅立つこととなります。
#84 尾瀬・上田代の水芭蕉(群馬県片品村) (2023年6月2日執筆) 2018年5月20日の尾瀬ハイキングは、尾瀬ヶ原の中央を縦断する木道を歩く部分に到達しています。尾瀬ヶ原は湿原を横切る流れによって大きく3つに区分されていまして、西(上流)から東(下流)へ、それぞれ上田代、中田代、下田代と呼ばれています。上田代は周囲の山々との距離も近く、流れの近くでは水芭蕉が比較的多く見られます。急速に流れる雲の間から突如現れて日に照らされていく至仏山は、残雪をまとってきれいに輝いて見えました。
#83 尾瀬・上田代の池塘(群馬県片品村) (2023年6月1日執筆) 2018年5月20日の尾瀬ハイクは、急速に天候が回復する中でのものであったようです。西に聳える至仏山は徐々に見えるようになってきたものの、東の燧ヶ岳はまだ雲の中でした。そんな白い空の下の写真が今回掲出したものになります。水芭蕉の季節は地上でいうとまだ早春から仲春にあたるため、湿原はまだ草が芽吹いておらず、一面黒々とした印象の風景となります。新緑が広がりつつある山とのコントラストも、この時季の尾瀬の醍醐味といえるでしょう。
#82 尾瀬・山ノ鼻地区の山小屋(群馬県片品村) (2023年5月31日執筆) 2018年5月20日、鳩待峠を出発し山道を下っていきますと、尾瀬ヶ原への入口にあたる山ノ鼻地区へと到達します。写真はこの山ノ鼻地区の山小屋やビジターセンターのある風景です。広大な尾瀬ヶ原へと進む前に、ビジターセンターで見頃の花などの情報収集をしたり、軽い小休止をしたりして、準備を整えます。早朝に訪れることの多いこのエリアの情景を思い、俳句を作りました。
#81 尾瀬・テンマ沢湿原の水芭蕉(群馬県片品村) (2023年5月30日執筆) 今回から90回目までは、尾瀬の初夏のハイキングの中で撮影した写真を題材に俳句を詠んでいきます。鳩待峠から尾瀬ヶ原の西の入口にあたる山ノ鼻エリアへ下る山道で最初に出会う湿原がテンマ沢の湿原です。ここでも水芭蕉の群落を観察することができまして、朝早く鳩待峠を出発すると、ちょうどこのあたりから朝日が射して、森がスポットライトを当てられたように輝きます。その日光に照らされた水芭蕉の葉の生き生きとした様子を捉えました。
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