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俳句の中の地域

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#100 千年の苑ラベンダー園の風景(埼玉県嵐山町) (2023年6月18日執筆)
 
 
2018年6月23日、鉄道会社が開催するウォーキングのイベントで埼玉県の嵐山渓谷周辺を訪れました。嵐山渓谷の東側には、千年の苑ラベンダー園があって、この日は薄紫色の花を付けて芳香を漂わせるラベンダーが一面に咲き誇っていました。梅雨の時季、空は明るい曇り空で、青空が覗かない分、ラベンダーの花が透き通るような色彩を呈して、夏の色彩を存分に表現していたようでした。

ラベンダー 社叢を包む 巻層雲

千年の苑ラベンダー園
千年の苑ラベンダー園の風景(2018.6.23撮影)



#99 東京ドーム・試合後の風景(東京都文京区) (2023年6月17日執筆)
 
 
2023年6月14日、交流戦開催中の東京ドームに野球観戦に行きました。コロナ禍の影響も段階的になくなって、声を出しての声援も解禁されて、球場内の雰囲気もほぼ従来のものに戻ってきている印象です。試合が終わり、施設内外の気圧差の関係でドームの回転扉から退出するときは内側からの強烈な風に押される形となります。そして外へ出た東京の夜景はとてもすがすがしくて、ネオンの色もとても鮮やかなのでした。

スマホ見る ナイトゲーム終わりの空

東京ドーム
東京ドーム・試合後の風景(2023.6.14撮影)



#98 三富新田、短冊形の畑地の風景(埼玉県三芳町) (2023年6月16日執筆)
 
 
2002年6月8日、埼玉県三芳町と所沢市にまたがる「三富新田(さんとめしんでん)」を訪れました。藩政期の新田開発の中で開発された一大「畑地」です。関東ローム層による赤茶けた痩せた台地でしたが、雑木林の落ち葉を堆肥として利用することによって耕地化し、サツマイモなどを作付けする農地へと生まれ変わった土地です。街道に沿って雑木林と宅地、背後の畑地を短冊状の区画で配しているのが特徴で、現在でも往時の姿を残す貴重な大地です。

夏の日や 赤茶の大地と 畦畔茶

三富新田
三富新田の風景(2002.6.8撮影)



#97 太平山神社・参道の紫陽花(栃木県栃木市) (2023年6月15日執筆)
 
 
2009年6月14日、やわらかな雨の降る、太平山神社を訪れました。栃木市に聳える太平山は関東平野の北端にあり、南に開けた眺望は遠く都心のビル群を見通すことができるほどです。山腹に鎮座する太平山神社の参道には約2,500株の紫陽花が植えられていて、この季節にしっとりとした色彩を石段に与えています。雨に濡れた紫陽花もその葉もとても瑞々しくて、灰色の空にとてもよく映えていました。

紫陽花の 濡れた葉の葉脈の白

大平山神社・参道の紫陽花
太平山神社・参道の紫陽花(2009.6.14撮影)



#96 日曜日の銀座の風景(東京都中央区) (2023年6月14日執筆)
 
 
2022年6月5日、東京・銀座、日曜日の歩行者天国の風景です。曇り空の銀座は、この日も賑わいを見せていましたが、コロナ禍の時勢もあり、往時の人出にはまだまだ及んでいない印象でした。ちなみに、関東甲信は翌6月5日に梅雨入りしたとみられるとする発表があり、ビルの上の空も、その空の色を映すビルの窓も、夏の明るさを含ませながらも、一面に灰色を呈して、梅雨入り間近であることを物語っていました。

梅雨寒や 銀座のビルの 窓の雲

銀座の風景
銀座、日曜日の風景(2022.6.5撮影)



#95 南信州遠山郷・下栗の里(長野県飯田市) (2023年6月13日執筆)
 
 
2023年6月9日、長野県南部の伊那谷にある、「下栗の里」を訪れました。「日本のチロル」とも形容される、深い谷が刻まれた山奥の斜面に、小さな集落が切り開かれています。全体としては「遠山郷」と呼ばれる地域にある山村であり、標高1000メートルを超える斜面に耕地と集落が寄り添うような風景が、山の緑に隠れるようにして存在しています。

夏桑や 信州の山里の蒼

南信州遠山郷・下栗の里
南信州遠山郷・下栗の里(2013.6.9撮影)



#94 奥日光中禅寺湖畔・千手ヶ浜のクリンソウ(栃木県日光市) (2023年6月12日執筆)
 
 
奥日光・中禅寺湖の西側のほとり、千手ヶ浜にあるクリンソウの群落、2014年6月14日の風景です。このエリアへは自家用車での侵入は制限されていまして、遊歩道を徒歩で行くか、低公害バスまたは湖上の遊覧船でのアクセスとなります。サクラソウの一種であるクリンソウは、穏やかな森の下で宝石のような輝きを見せていまして、熱量を増す夏の日差しを樹冠越しに受けていました。

九輪草 中禅寺湖の風の音

奥日光・千手ヶ浜のクリンソウ
奥日光・千手ヶ浜のクリンソウ(2014.6.14撮影)



#93 水郷潮来あやめ園、雨の中の風景(茨城県潮来市) (2023年6月11日執筆)
 
 
2005年6月18日、花菖蒲が満開を迎えていた、潮来市の「水郷潮来あやめ園」を訪れたときの様子を収めた写真です。当時は「前川あやめ園」の名称で、2013年4月から現在の名前に変わっているようです。写真を見るとこのときは弱い雨も降っていたようで、雨に煙る花菖蒲は一段とその色彩をクリアにしていて、多くの人々の目を楽しませていたようでした。

花菖蒲 絵日記に書く 天気記号

水郷潮来あやめ園
水郷潮来あやめ園の風景(2005.6.18撮影)



#92 見沼田んぼ、田植え後の風景(さいたま市見沼区) (2023年6月10日執筆)
 
 
2004年6月1日、さいたま市東部に広く展開する田園地帯、「見沼田んぼ」を訪れました。かつて「見沼」と呼ばれる広大な沼沢地であったこの土地は、藩政期以降に新田化されて、現在まで続く穀倉地域となっています。近年は5月上旬の連休前後に田植えが行われることが多いようで、この日の稲は少し根元が成長していて、盛夏に向けて日の光をいっぱいに受け止めていました。東西の台地の縁に「見沼代用水路」が流れて、その東縁に沿う「緑のヘルシーロード」を、快い気持ちで歩を進めました。

五月田や 用水路に沿い 歩く朝

見沼田んぼの風景(2004.6.1撮影)



#91 湯の丸高原のレンゲツツジ群落(群馬県嬬恋村) (2023年6月9日執筆)
 
 
2004年6月12日、群馬県嬬恋村を訪れ、キャベツ畑や鎌原観音堂などをフィールドワークしました。その終盤に、湯の丸高原のレンゲツツジ群落を散策しました。この日は雲の多い天気でしたが、霧にけむる山肌に咲き誇るレンゲツツジは空の仄暗さとは裏腹にパステルカラーにきらめいていまして、仲夏へと進む高原を彩っていました。なお、レンゲツツジは群馬県の花でもあります。


蓮華躑躅の 山肌に 落ちる雨

湯の丸高原のレンゲツツジ群落
湯の丸高原のレンゲツツジ群落(2004.6.12撮影)

                                                  
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