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都道府県花暦

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23.クロユリ(石川県)

この「都道府県花暦」を執筆するにあたり、各都道府県のホームページをまず参照するのですが、これから取り上げる石川県のサイト内の県のシンボルを紹介しているページは最も質の高い内容の1つであると思います(詳しくは、お世話になっているグリグリさんのホームページGLinGLin内の「都道府県のシンボル」ページから参照してみてください)。石川県のシンボルについて、その美しい写真とともに、詳細な説明文が添えられています。私がこんな拙い絵と文章をわざわざ用意するまでもない、とまで思ってしまいますね。今回の文章は、石川県のホームページの記述を参照しながら、高原に咲き誇る可憐なクロユリをご紹介していきたいと思います。

クロユリは、日本では中部山岳以北の亜高山帯から高山帯に分布する植物です。花期は6月から8月で、高さ10〜30cmほどの茎の上に、3cmほどの花を斜め下向きにつけます。やや紫がかった黒色の花弁に、黄色の斑点がついているのが特徴で、特に花全体に黄色を呈する固体は、キバナクロユリとして区別する場合もあるとのことです。石川県内では白山を中心に生育していまして、1992(平成4)年に国立公園指定30周年を記念して制定された白山国立公園のシンボルマークにもクロユリがデザインされています。白山は、クロユリの分布の西限とされているのだそうです。


クロユリ

クロユリ(YSK画)
石川県ホームページの写真を見て描きました。

白山のクロユリは、標高2000メートル前後の草地で見られます。中でも、室堂周辺や水屋尻雪渓の周辺、平瀬道と展望歩道との分岐点付近などにおいては、大きな群落をつくっています(その写真も、石川県のページで見ることができますよ)。たおやかな高原の夏空の下、青々とした輝きに満ちた山肌一帯に広がる、宝石のごときクロユリの群落は、白山のおだやかな風の中、短い夏の季節を彩る一際の鮮烈さを見せることになるのでしょうか。

なお、クロユリについての細かい情報は、石川県のページをぜひご覧ください。お奨めです。

黒百合の湧き立つ雲負う白山路

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