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26.シャクナゲ(滋賀県) 前項「つつじ」とともに、初夏の花木として広く栽培されている植物の1つとして、シャクナゲ(石楠花)を挙げることができます。既に、福島県花の「ネモトシャクナゲ」としてもご紹介しておりますとおり、本来は山深い土地に主に生育する常緑の低木なのですが、現在では庭先でも一般的に植栽される園芸植物として品種の改良も進んでおり、実に多様な色や形の花を目にします。滋賀県においては、県下において1954年に行われた郷土の花を選定する投票により、県の花として選出されました。初夏の庭を華やがせる彩りとして、多くの県民が親しんでいるということに加え、日野町鎌掛の「しゃくなげ」は1931年に国の天然記念物に指定されるほどの群生地として知られておりまして、このことも県花としてシャクナゲが選ばれた要因の1つであるようです。
ちょっとぼやけた感じになってしまったのですが、上の絵は、1輪のシャクナゲの背景に、日野町鎌掛のしゃくなげをモチーフにした風景を描き込んでみたものです。この日野町の群生地には、約2万株のシャクナゲが低地にもかかわらず自生しておりまして、学術的にも貴重な観察対象となっているとのことです。盗掘が絶えませんでしたが、近年では地元観光協会を中心とした厚い保護活動が実を結んでいるようで、これほどの規模の群生地が維持されているとのことです。3メートルを超えるシャクナゲの「大木」も数多いことから、「しゃくなげ渓」とも呼ばれているようです。花季は、例年4月下旬から5月上旬で、毎年多くの鑑賞客が訪れる名所となっています。 雨止みて石楠花わずかにそよぎをる |
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