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2.チューリップ(新潟県、富山県) チューリップを県の花としている県が、2つあります。新潟県と富山県です。このような事例は、埼玉県と大阪府(サクラソウ)、和歌山県と大阪府、福岡県(ウメ;大分県は「ブンゴウメ」)などがありますね。両県のホームページから、県の花として認定された経緯を見てみます(URLは割愛させていただきます)。 ともに、両県においてチューリップ生産が盛んで、全国的な生産地となっていることからの選定であるようですね。新潟県側が、 「全国のチューリップ球根の生産発祥の地といわれています。今では県内で広く栽培され、諸外国にも輸出しています。切花の生産量は日本一です。」 とアピールすれば、富山県側も、 「本県の特産品の一つで新品種「黄小町」はオランダの種苗登録を受けました。」 と、チューリップの本場オランダのブランドで対抗しています・・・。 それほどに、両県にとって、地域を象徴する花がチューリップ、という感覚が強いのでしょうね。隣り合いながら、同じ花を県の花に据えるということ自体に、そういった濃厚な地域性が反映されているように感じられるところです。
両県に共通して言えることは、チューリップの栽培に適した気象条件下にあること、また両県内の山地は大きい河川の堆積作用による砂質土壌が卓越し、球根栽培に向いていた、とうことであるようです。新潟県内では信濃川や阿賀野川下流の、下越地方を中心に栽培され、一方の富山県では、庄川流域の礪波地方において、広く栽培されているようです。 チューリップといえば、春の花壇における主役の1つであり、子供が描く花の定番というイメージもありますね。ともかくも、穏やかな春の日差しの下、あざやかでバラエティに富んだ色彩、形状を輝かせるチューリップの花は、春の本格的な到来を感じさせる爽快さと、あたたかさとを内包しているような、そんな存在であるように思いますね。 チューリップ風に吹かれし調べかな |
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