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俳句の中の地域

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#470 佐原・小野川沿いの風景(千葉県香取市) (2024年6月22日執筆)

 2005年6月18日、千葉県香取市(当時は香取市成立前で、佐原市でした)の佐原の町並みを歩きました。商家や土蔵、近代的な煉瓦建築などの建物が、小野川沿いを中心に建ち並んでいます。小野川沿いは穏やかに柳が並木を作っていまして、しなやかな仲夏の風景が広がっていました。佐原は伊能忠敬ゆかりの地で、彼の足跡を辿るような彷徨となりました。
 
夏柳 五十路を前に歩く道

佐原・小野川沿いの風景
佐原・小野川沿いの風景(2005.6.18撮影)




#469 三室戸寺、境内の紫陽花の風景(京都府宇治市) (2024年6月21日執筆)

 2022年6月17日、京都府宇治市の「あじさい寺」として知られる三室戸寺へ出かけました。薄曇りの明るい空からは、ゆるやかに日差しが差し込んで、この日はやや蒸し暑い陽気であったと記憶します。それでも、山麓一帯に広がる境内に咲き誇る紫陽花を一目見ようと、多くの参詣客が訪れていました。
 
山麓の 寺院の真昼  夏至る

三室戸寺、境内の紫陽花の風景
三室戸寺、境内の紫陽花の風景(2022.6.17撮影)



#468 旧古河庭園、洋館と薔薇の見える風景(東京都北区) (2024年6月20日執筆)

 2013年6月1日、東京・北区の旧古河庭園を訪れました。旧古河財閥の邸宅として整えられた洋館と庭は、現在国有財産となっており、都が借り入れて都立公園として一般に開放しています。初夏から梅雨時にかけては庭の薔薇が見頃を迎える季節で、この日も梅雨空の下で、鮮やかな薔薇が可憐に咲いていました。
 
白薔薇や 洋館覆う 緋の煉瓦

旧古河庭園、洋館と薔薇の見える風景
旧古河庭園、洋館と薔薇の見える風景(2013.6.1撮影)



#467 鎌倉大仏、梅雨空の下の風景(神奈川県鎌倉市) (2024年6月19日執筆)

 2022年6月23日、紫陽花が見頃を迎えていた仲夏の鎌倉を久しぶりに訪れました。わずかに日も射す薄曇りの一日でしたが、三方を山々に抱かれる鎌倉の街は成熟した緑に溢れていました。鎌倉の大仏も、写真のように緑濃い丘陵を背にして佇んでいまして、次第に多くなりつつある参詣客を迎えていました。
 
緑陰のベンチ 大仏の伏目

鎌倉大仏
鎌倉大仏、梅雨空の下の風景(2022.6.23撮影)



#466 浅間山と鬼押出しの風景(群馬県嬬恋村) (2024年6月18日執筆)

 2004年6月12日、群馬県嬬恋村、鬼押出しの風景です。梅雨空の下で十分でありませんが、背景にはこの溶岩流をもたらした浅間山が広がっています。1783(天明3)年の大噴火による溶岩流は、このエリアに甚大な被害をもたらし、現在にこの奇勝を残しました。郷土かるたの「上毛かるた」「あ」の札、「浅間のいたずら 鬼の押出し」にも詠まれています。
 
夏草や 鬼押出しを 浸す雨

浅間山と鬼押出しの風景
浅間山と鬼押出し園の風景(2004.6.12撮影)



#465 日本橋と宙空の首都高速道路の風景(東京都中央区) (2024年6月17日執筆)

 2022年6月5日の東京・日本橋の写真です。折に触れて訪れるここ場所ですが、クラシカルな橋の美しさと、日本道路元標のモニュメント、そして橋の上を大きく占拠する高速道路の風景は、高度経済成長に邁進したかつての日本が、現在へとつながる象徴のように感じて通り過ぎています。高速道路を地下化する計画が進んでいるようですが、完成はいつになるのでしょうか。
 
宙空の高速道路 夏の雨

日本橋と宙空の首都高速道路の風景
日本橋と宙空の首都高速道路の風景(2022.6.5撮影)



#464 長井あやめ公園の風景(山形県長井市) (2024年6月16日執筆)

 2020年6月16日、コロナ禍真っ只中ではありましたが、行動制限の発出されていなかった南東北を訪れました。山形県南部(置賜地方)の長井市にある「長井あやめ公園」では、見頃を迎えた園内は閑散としていて、例年は多くの人々が訪れることが信じられない光景でした。長井古種と呼ばれる貴重な品種を含む、500種100万株もの花菖蒲が咲き誇ります。
 
花あやめ 花弁を染める 空ひかる

長井あやめ公園の風景
長井あやめ公園の風景(2020.6.16撮影)



#463 赤城山・白樺牧場のレンゲツツジ群落の風景(前橋市) (2024年6月15日執筆)

 2009年6月7日、赤城山南面の白樺牧場のレンゲツツジ群落を観に行きました。約10万株ものレンゲツツジが見頃を迎える6月上から中旬にかけては、明るいオレンジ色のパステルカラーが、鮮やかな緑色の斜面を彩ります。レンゲツツジは群馬県の花にもなっていまして、それは郷土を代表する自然の風景を作り出しています。
 
葉の上の 蓮華躑躅の 反る蕾

赤城山・白樺牧場のレンゲツツジ群落
赤城山・白樺牧場のレンゲツツジ群落の風景(2009.6.7撮影)



#462 平城宮跡、仲夏の風景(奈良市) (2024年6月14日執筆)

 2013年6月30日、奈良市の平城宮跡周辺を歩きました。平城京の北端に位置した平城宮は、平安京への遷都ともに次第に廃れ、農地へと移り変わっていきました。史跡内部には第一次大極殿が復元されていまして、広大な敷地の中で異様を放っています。遺跡内には近鉄奈良線が横断していますが、国営公園化に伴い移設や地下化などが検討されています。
 
古都の跡 矢車菊の 白や青

平城宮跡の風景
平城宮跡、仲夏の風景(2013.6.30撮影)



#461 泉ヶ岳山頂、靄に包まれた風景(仙台市泉区) (2024年6月13日執筆)

 2021年6月7日、仙台市北部の泉ヶ岳に登りました。学生時代、サークル活動の合宿で来て以来の登頂です。この日は梅雨空で雨は落ちていませんでしたが、写真のように仙台平野の眺望はかすかなものにとどまりました。仙台におけるランドマーク的な山の一つで、泉区(前身の泉市も同様)の区名の由来にもなっている名峰です。
 
入梅の朝 宮城野の靄わずか

泉ヶ岳山頂の風景
泉ヶ岳山頂の風景(2021.6.7撮影)

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