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俳句の中の地域

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#480 美山公園から眺望する姫川の河谷の風景(新潟県糸魚川市) (2024年7月2日執筆)

 2015年7月19日、新潟県糸魚川市の美山公園を訪れました。公園からは日本海側に注ぐ姫川がつくる河谷を写真のように雄大に眺望することができます。東北日本と西南日本を地形的に分断する大地溝帯であるフォッサマグナは、この場所を通過する糸魚川静岡構造線をその西端としています。日本列島が形成された脈動を感じることのできる風景です。
 
夏の月 フォッサマグナを 埋める谷

美山公園から眺望する姫川の河谷
美山公園から眺望する姫川の河谷(2015.7.19撮影)



#479 水と緑の館・展望タワーから見た木曽三川の風景(岐阜県海津市) (2024年7月1日執筆)

 2013年7月14日、岐阜県海津市の水と緑の館・展望タワーから木曽・長良・揖斐の3つの川が並び流れる様子を眺望しました。濃尾平野の西部では、この三川が並ぶように流れていまして、有史以来、人々はこれらの河川の治水と戦ってきました。その歴史を今に伝える堤の松並木や、治水神社なども残されています。
 
芹の花 木曽三川の 水満ちる

水と緑の館・展望タワーから観た木曽三川
水と緑の館・展望タワーから観た木曽三川の風景(2013.7.14撮影)



#478 宇治橋から観た宇治川の風景(京都府宇治市) (2024年6月30日執筆)

 2022年6月17日、宇治橋から観た宇治川の風景です。宇治川は淀川の京都府内(山城国内)を流れる部分の名称で、琵琶湖から流出する時は瀬田川、宇治川と名前を変えた後、淀川となって大阪湾に注ぎます。平等院近くの宇治川の周辺は古来より貴族たちが遊興に訪れてきた場所で、源氏物語とも深い関わりのあります。
 
五月雨や 源氏物語の虚構

宇治橋から観た宇治川の風景
宇治橋から観た宇治川の風景(2022.6.17撮影)



#477 大空と水田の中を進む道の風景(埼玉県加須市) (2024年6月29日執筆)

 2019年6月19日、東武のウォーキングイベントの中で、加須駅から西へ、同市内の騎西地域へと歩きました。この日は写真のように素晴らしい青空の下で、田植えの終わった水田の中を進みました。埼玉県の北部エリアは低地に水田が広がる場所も多くて、初夏の陽気では快い散策を楽しむことができそうです。
 
夏空や 真白き雲の 見本市

大空と水田の中を進む道の風景
大空と水田の中を進む道の風景(2019.6.16撮影)



#476 群馬の森、日が緩やかに射す風景(群馬県高崎市) (2024年6月28日執筆)

 20003年6月8日、高崎市の群馬の森の木漏れ日の下の風景です。この公園内には、県立の美術館や歴史博物館があって、文化的な雰囲気にも浸ることができます。小学生の時、中国陝西省の文物展が開催され、当時は珍しかった「兵馬俑」の実物の展示を見た記憶があります。
 
ウォーキング 追い抜く歩幅 夏の雲

群馬の森
群馬の森、日が緩やかに射す風景(2003.6.8撮影)



#475 尾瀬沼、仲夏の晴天下の風景(福島県檜枝岐村) (2024年6月27日執筆)

 2017年6月17日の尾瀬沼の様子です。尾瀬へは毎年出かけていますが、6月上旬から中旬にかけては、尾瀬はまさに水芭蕉が見頃を迎える季節です。地上では仲夏と言える時季でも、高原の尾瀬は仲春から晩春といった気候で、日が当たらない木道の周辺にはまだ残雪が多くある場所もありました。
 
夏空や 尾瀬沼の青 空の蒼

尾瀬沼、仲夏の晴天下の風景
尾瀬沼、仲夏の晴天下の風景(2017.6.17撮影)



#474 鬼怒楯岩大吊橋の風景(栃木県日光市) (2024年6月26日執筆)

 2017年6月10日、日光市鬼怒川温泉近くの鬼怒楯岩大吊橋へ行きました。鬼怒川温泉のある鬼怒川の渓谷にはいくつかの吊り橋がありますが、この吊り橋はその中でも一番大きく、右岸にある楯岩への散策ルートの一部をなしています。周囲は木々に覆われた渓谷美が広がり、雄大な眺めを楽しむことができます。
 
吊り橋を渡る 漆の花に風

鬼怒楯岩大吊橋の風景
鬼怒楯岩大吊橋の風景(2017.6.10撮影)



#473 萬代橋の夜景(新潟市中央区) (2024年6月25日執筆)

 2020年6月16日、コロナ禍が次第に猛威を振るうこととなる中、警戒区域外だった新潟市・萬代橋の夜景です。信濃川の河港・新潟の街を象徴する存在の一つであるこの橋は、まちの玄関口であるJR新潟駅前から中心市街地である古町へとつながる位置にあります。堤防上はおだやかな散策路「やすらぎ堤」になっていて、快い散歩を楽しむことができます。
 
古町へ 萬代橋の夏の夜

萬代橋の夜景
萬代橋の夜景(2020.6.16撮影)



#472 小石川植物園、仲夏の穏やかな風景(東京都文京区) (2024年6月24日執筆)

 2023年6月14日、東京文京区の小石川植物園を訪れました。雨が落ちるかどうか一歩手前の梅雨空の下で、やや蒸し暑い陽気でしたが、園内には緑豊かな草花や木々が繁茂していて、都会の喧噪を忘れさせました。アゲハが止まる写真の花はコフジウツギの花のようですが、季語には採られない花のようでしたので、似た花のトラノオで詠みました。
 
虎尾草に蝶 曇り空の庭園

小石川植物園
小石川植物園、仲夏の穏やかな風景(2023.6.14撮影)



#471 高尾山、薬王院への参道の風景(東京都八王子市) (2024年6月23日執筆)

 2018年6月2日、仲夏の高尾山を歩きました。高尾山は関東近郊では貴重な自然林が残る場所で、そして落葉広葉樹林帯と、常緑広葉樹林帯との境目にもあたるため、とても多様な植物が生育していることで知られます。写真の薬王院への参道も、右側(北側)が温帯系の落葉樹、左側(南側)が暖帯系の常緑樹となっていて、森の明るさが違っています。初夏から盛夏に至る時期は、そうした森の違いを実感できる季節です。
 
山滴る 高尾山の三号路へ

高尾山、薬王院への参道の風景
高尾山、薬王院への参道の風景(2018.6.2撮影)

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