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俳句の中の地域

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#490 函館市電の走る夜の風景 (北海道函館市) (2024年7月12日執筆)

 函館の夏シリーズの最後は、夜の元町エリアでの散策を終え、市中心部のホテルへ戻る際に利用した路面電車の夜の風景です。西日本では比較的走っていることの多い路面電車は、東北日本では少なくて、函館市電はその中でも路線延長の長いものの一つです。市民や観光客の足ともなっている路面電車は、颯爽と夜の街を疾走していました。
 
夕虹や 市電のレールの 反射光

函館市電の走る夜の風景
函館市電の走る夜の風景(2011.7.23撮影)



#489 旧函館区公会堂・ライトアップの風景 (北海道函館市) (2024年7月11日執筆)

 函館の元町アリアでは、写真のように歴史的建造物のライトアップが行われていました。1910(明治43)年に完成した旧函館区公会堂は、大火で焼失した町会所の再興のため建設された擬洋風建築で、そのシンメトリーの佇まいが美しく、この地域を象徴するランドマークの一つとなっています。
 
夏の夜のアリア 高台の洋館

旧函館区公会堂・ライトアップの風景
旧函館区公会堂・ライトアップの風景(2011.7.23撮影)



#488 函館山からの夜景(元町・港周辺のアップ) (北海道函館市) (2024年7月10日執筆)

 五稜郭周辺の散策後は、赤レンガの倉庫街周辺の彷徨を経て、再び函館山へと登りました。黄昏時から山頂に進み、日が暮れてゆく函館の町並みをしばらく眺めていました。写真は函館港と元町エリアをとらえたものですが、元町市街地の街明かりと、函館山山麓の山の影の漆黒との対比がこの町の夜景の個性をより際立たせていました。
 
星涼し 漁火碧き 山の影

函館山から望む函館の夜景(2011.7.23撮影)



#487 五稜郭タワーから俯瞰する五稜郭の風景(北海道函館市) (2024年7月9日執筆)

 函館山、元町エリアと回った後は、市電で一路市街地の北側へと進み、江戸幕府が歳晩期につくった城郭跡である、五稜郭へ向かいました。その特徴的な星形の城跡の俯瞰風景は、隣接する五稜郭タワーから望むことができます。戊辰戦争の戦闘の一つである箱館戦争の舞台となったこの場所は、現在では公園として開放されて、市民の憩の場となっています。
 
緑陰や 五稜郭の半月堡

五稜郭タワーから俯瞰する五稜郭の風景
五稜郭タワーから俯瞰する五稜郭の風景(2011.7.23撮影)



#486 八幡坂から函館港を望む風景(北海道函館市) (2024年7月8日執筆)

 元町エリアでの屈指の観光スポットである、八幡坂の風景です。緩やかに下る坂道の先、並木の列が収束する向こうに、函館港の海面が広がります。函館山によって外海から守られた函館港の海はとても穏やかで、爽やかな函館の夏空そのままのたおやかさをいっぱいに湛えていました。
 
坂道の 借景は港湾の夏

八幡坂から函館港を望む風景
八幡坂から函館港を望む風景(2011.7.23撮影)



#485 函館ハリストス正教会の風景(北海道函館市) (2024年7月7日執筆)

 函館・元町エリアを引き続き歩きます。ここには美しい教会建築が複数あって、函館ハリストス正教会もそのひとつです。港を望む高台に立つ瀟洒な尖塔は、さわやかな夏空の青にとてもよくマッチしていまして、異国情緒を感じさせる函館をそれらは象徴している存在です。
 
玫瑰や 正教会の 円い窓

函館ハリストス正教会の風景
函館ハリストス正教会の風景(2011.7.23撮影)



#484 チャチャ登りと函館聖ヨハネ教会の風景(北海道函館市) (2024年7月6日執筆)

 函館山を下りてからは、開港場としての歴史を感じさせる元町エリアへ。函館聖ヨハネ教会の面する坂道は、チャチャ登りと呼ばれています。チャチャとはアイヌのことばで「おじいさん」の意。坂がきつく、登る人は皆おじいさんのように腰が曲がることから名付けられともいわれます。坂上からは、教会を含む函館らしい眺望を望むことができます。
 
馬酔木咲く 開港場の 常夜燈

チャチャ登りと函館聖ヨハネ教会の風景
チャチャ登りと函館聖ヨハネ教会の風景(2011.7.23撮影)



#483 函館山の紫陽花の咲く風景(北海道函館市) (2024年7月5日執筆)

 引き続き、函館山での風景です。美しく紫陽花が咲いていたので、撮影しました。函館山は会場に屹立したいわば島のような存在で、島と陸地との間に砂州ができてつながり、その上に函館の市街地が広がっています。市街地と反対側には津軽海峡も広がっていまして、その景色を見ますと、最果ての地に来た旅愁を感じさせます。
 
額の花 津軽海峡の潮騒

函館山の紫陽花の咲く風景
函館山の紫陽花の咲く風景(2011.7.23撮影)



#482 函館山から望む函館の風景(北海道函館市) (2024年7月4日執筆)

 函館駅から路面電車を利用して函館山の麓まで向かい、ロープウェイで函館山の頂上へ進みました。夜景の名所として知られる函館山ですが、写真のとおり、昼間の風景もとても美しくて、空と海の青のコントラストがクリアに目に入ります。真夏の函館とはいえ、山上の空気は涼しさを感じさせて、その清爽さをいっそう際立たせていました。
 
白日傘 函館山の 風の音

函館山から望む函館の風景
函館山から望む函館の風景(2011.7.23撮影)



#481 JR函館駅前の風景(北海道函館市) (2024年7月3日執筆)

 481句から490句までは、夏の函館シリーズとして、2011年7月23日に主に撮影した函館の写真で句を詠んでいきます。JR函館駅は、青函連絡船の発着する北海道の玄関口としての生い立ちがあるために、港に面して海に向かうように立地しています。函館山がつくる砂嘴の中央付近に位置する駅前は、路面電車も行き交う、市街地の中心の一つとして今日も多くの人々を迎え入れています。
 
夏シャツに風 青空の駅の朝

JR函館駅前
JR函館駅前の風景(2011.7.23撮影)

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