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俳句の中の地域

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#520 隅田川水上バスから眺めた勝鬨橋の風景(東京都中央区) (2024年8月11日執筆)

 2015年8月9日、隅田川を航行する水上バスに乗り、船上から眺めた勝鬨橋の風景です。この日は立秋間もなくで気温は高かったと記憶していますが、隅田川の川風は爽やかで、秋の訪れを存分に感じさせました。隅田川沿いは東京の只中で都市的な景観が卓越していますが、川風や水面の色に四季を認めることができます。
 
甲板の 秋初風や 隅田川

隅田川水上バスから眺めた勝鬨橋の風景
隅田川水上バスから眺めた勝鬨橋の風景(2015.8.9撮影)



#519 富岳風穴から樹海を見上げる風景(山梨県富士河口湖町) (2024年8月10日執筆)

 2020年8月10日、コロナ禍ではありましたが、行動制限がかかっていなかった山梨県で、相対的に密集を避けられる大自然・青木ヶ原樹海へ向かいました。富士山の溶岩がつくりだした奇勝・富岳風穴の入口から、旺盛な樹勢の樹海を見上げました。風穴の内部は1年を通じて0から3度に保たれており、残暑の中でも涼を求めることのできる場所です。
 
火祭や 富士の樹海の 散策路

富岳風穴から樹海を見上げる風景
富岳風穴から樹海を見上げる風景(2020.8.10撮影)



#518 原爆の日の浦上天主堂の風景(長崎市) (2024年8月9日執筆)

 2005年8月6日、被爆から60年を迎えた長崎市・浦上天主堂の風景です。79年前のあの日、長崎の原爆はこのカトリック教会のほぼ直上で炸裂しました。天主堂は1959(昭和34)年に再建されています。敷地内には原爆の被災を受けた石像があり、遺壁の一部は近隣の爆心地公園に保存されています。長崎は一日、鎮魂と平和への祈りに包まれます。
 
秋浅し 空はしずかに 天主堂

原爆の日の浦上天主堂の風景
原爆の日の浦上天主堂の風景(2005.8.9撮影)



#517 横浜港・みなとみらいエリアを望む夜景(横浜市中区) (2024年8月8日執筆)

 2023年8月28日、初めて横浜スタジアムで野球観戦をしました。屋外球場の開放的な空間で、とてもエキサイティングなプレーを楽しむことができました。横浜スタジアムから徒歩圏内で横浜港・象の鼻周辺に出ることができます。その日の横浜港の夜景もとても美しくて、大さん橋の上から、港町横浜のいまをしばし眺めていました。
 
星流る ボールパークの 照明塔

横浜港・みなとみらいエリアを望む夜景
横浜港・みなとみらいエリアを望む夜景(2023.8.24撮影)



#516 奄美大島・あやまる岬の風景(鹿児島県奄美市) (2024年8月7日執筆)

 2016年8月25日、鹿児島県奄美大島に入り、最初に訪れた北端の「あやまる岬」の風景です。初秋ではありますが鮮やかな青空と珊瑚礁の海が常夏の当地の輝きに溢れていました。「あやまる岬」というどこかかわいらしい地名の由来は、岬の丸い地形が綾に織りなす「まり」に似ているからとも言われます。
 
新涼の珊瑚礁 青藍の凪

奄美大島・あやまる岬の風景
奄美大島・あやまる岬の風景(2016.8.25撮影)



#515 広島・元安川の灯籠流しの風景(広島市中区) (2024年8月6日執筆)

 2005年8月6日、被爆から60年を迎えた広島市・元安川の灯籠流しの風景です。遠景には原爆ドームもとらえています。この日の広島訪問から19年が過ぎ、被爆から79年となりますが、世界では依然として戦禍が絶えず、平和を希求する広島への注目も大きくなっていると聞きます。本年も、ささやかながら、世界の安寧を思い、一句を詠ませていただきました。
 
七十九年 灯籠流しの 夜の仄か

広島・元安川の灯籠流しの風景(2005.8.6撮影)



#514 美瑛・パッチワークの丘の風景(北海道美瑛町) (2024年8月5日執筆)

 2013年8月24日、北海道道北の内陸に位置する美瑛町を訪れました。美しい丘陵の続く風景は、さまざまな作物が栽培される畑に包まれていまして、その様子から「パッチワークの丘」とも呼ばれます。丘にはタバコのコマーシャルに使われた経緯などから固有名詞で呼ばれる木々もあって、壮大な田園風景にのびやかなアクセントを与えています。
 
夏茜 パッチワークの丘の空

美瑛・パッチワークの丘の風景
美瑛・パッチワークの丘の風景(2013.8.24撮影)



#513 首里金城町の石畳道の風景(那覇市) (2024年8月4日執筆)

 2017年8月28日、宮古島を訪れた帰路、沖縄本島にも立ち寄りました。写真は首里城公園の南斜面、金城町にある石畳の小道です。首里と国場川の真玉橋を結ぶ官道「真珠道(まだまみち)」の一部とされます。琉球石灰岩の石畳の道は、琉球王朝時代の風情を今に伝えます。写真の石敢當(いしかんどう)は沖縄県を中心に分布する魔除けの石碑で、丁字路や三叉路に置かれているものです。 ※仏桑花(ぶっそうげ)は、ハイビスカスのことです。
 
仏桑花 石敢當と石畳

首里金城町の石畳道の風景
首里金城町の石畳道の風景(2017.8.28撮影)



#512 熊野古道中辺路・高原集落の風景(和歌山県田辺市) (2024年8月3日執筆)

 2006年8月21日、和歌山県の熊野古道・中辺路(なかへち)を歩きました。熊野大社への参詣道である熊野古道は、各地から多くのルートがあり、その一部が世界文化遺産に登録されています。中辺路の途上、高原集落には棚田が開かれ、紀伊山地への視界が開けます。急勾配の山道を歩いた後に観た爽快な風景は、その疲れを存分に癒やしてくれました。
 
白百合や 中辺路の棚田の微風

熊野古道中辺路・高原集落の風景
熊野古道中辺路・高原集落の風景(2006.8.21撮影)



#511 上五島中通島、教会の見える風景(長崎県新上五島町) (2024年8月2日執筆)

 2020年8月27日、長崎と上五島を訪れました。折からの悪天候の影響で予定の大幅な変更を余儀なくされ、上五島での時間も制限される中でもいくつかの教会を訪れることができました。写真は投宿したホテルから眺めた曽根カトリック教会の神秘的な風景です。潜伏キリシタンをはじめ、西洋との濃厚な邂逅の歴史を象徴する風景です。
 
山霧や 白き十字架の尖塔

上五島中通島、教会の見える風景
上五島中通島、教会の見える風景(2020.8.27撮影)

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