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俳句の中の地域

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#560 黄金色の田園と筑波山の風景(茨城県桜川市) (2024年9月20日執筆)

 2007年9月8日、黄金色に色づく田園風景に出会いました。彼方の筑波山はさわやかな秋空の下でくっきりとしたスカイラインを見せていまして、極上の借景となっていました。日本百名山のなかでは最も標高の低い筑波山ですが、「双耳峰」と呼ばれるその秀麗な山容は関東平野の多くの場所から眺望でき、自然のランドマークともなっています。
 
秋の田の畦道 蒼き筑波山

黄金色の田園と筑波山の風景
黄金色の田園と筑波山の風景(2007.9.8撮影)



#559 太田市、十五夜の風景(群馬県太田市) (2024年9月19日執筆)

 今年の仲秋の名月、地元の太田市で撮影しました。時折雲に隠れても、その雲を明るく照らすさまは、まさに名月たるしなやかさに満ちていました。地元太田市の中心駅である太田駅前では、1977(昭和52)年に完成し長らく駅前の各店舗として機能してきた旧商業施設の建物の解体が進んでいます。またひとつ、昭和を象徴する地元の風景が消えていこうとしています。
 
明月や 解体せる駅ビルの壁

太田市・十五夜の風景
太田市・十五夜の風景(2024.9.17撮影)



#558 美濃町・うだつの上がる町並みの風景(岐阜県美濃市) (2024年9月18日執筆)

 2021年9月19日、岐阜県美濃市美濃町の商家町を訪れました。美しい商家の家並に、豪奢な卯建のある景観から、「うだつの上がる町並み」として知られています。美濃和紙の産地として栄えた歴史が、このようなしなやかな町並みを作り出しました。重要伝統的建築物群保存地区にも指定される、穏やかな町並みは、秋の爽やかな空の下に映えていました。
 
秋爽の家並 美濃紙の商家町

美濃町・うだつの上がる町並みの風景
美濃町・うだつの上がる町並みの風景(2021.9.19撮影)



#557 ママ下湧水の清流のある風景(東京都国立市) (2024年9月17日執筆)

 2011年9月18日、東京都国立市を巡りました。東京都には、多摩川が作り出した河岸段丘の崖の連なりである「国分寺崖線(こくぶんじがいせん)」をはじめとした崖線が存在しています。国立市には青柳崖線があって、その崖(ハケと呼ばれます)下から湧水のある場所に「ママ下湧水公園」があります。湧水は多摩川に流れ、その周囲には同市内では貴重な水田が広がっています。
 
秋水や 国分寺崖線の森

ママ下湧水の清流のある風景
ママ下湧水の清流のある風景(2011.9.18撮影)



#556 相模大野駅前の風景(相模原市南区) (2024年9月16日執筆)

 2014年9月15日、相模原市の相模大野周辺を訪れました。相模原市南部における拠点地域として、同市内北部の橋本地区とともに位置付けられる商業中心です。小田急線もここから江ノ島線が分岐しています。一駅北にはやはり広大な商圏を持つ町田駅があって、生活圏域におけるローカルな商業地域として並立しています。
 
待宵や ベッドタウンの カーライト

相模大野駅前の風景
相模大野駅前の風景(2014.9.15撮影)



#555 赤城山・覚満淵の風景(前橋市) (2024年9月15日執筆)

 2001年9月29日、上毛三山のひとつ、赤城山の山頂カルデラにある大沼にほど近い湿原・覚満淵(かくまんぶち)の風景です。小尾瀬とも呼ばれる高山植物の宝庫で、秋には写真のような草紅葉も楽しむことができます。覚満淵の池沼の奥に見える水面が大沼です。赤城山の山頂は真夏でも地上よりも涼しい空気に包まれていまして、爽やかな自然に浸ることができます。
 
庭先の白球 秋の夜の涙

赤城山・覚満淵の風景
赤城山・覚満淵の風景(2001.9.29撮影)



#554 墳丘上から眺める埼玉古墳群の風景(埼玉県行田市) (2024年9月14日執筆)

 2017年9月16日、鉄道会社が開催するウォーキングイベントの途上で、行田市の埼玉(さきたま)古墳群に立ち寄りました。数多くの貴重な埋葬品も見つかっている、国内でも有数の古墳群です。埼玉県の県名の発祥ともなっている土地で、「さいたま市」の指名誕生の際には、発祥地として埼玉などの名称は市名に採用しないでほしいとの要望書を出したことでも知られます。
 
墳丘の影 紅白の曼珠沙華

墳丘上から眺める埼玉古墳群の風景
墳丘上から眺める埼玉古墳群の風景(2017.9.16撮影)



#553 岡城跡、石垣の見える風景(大分県竹田市) (2024年9月13日執筆)

 2014年9月7日、大分県竹田市の岡城跡を訪れました。山間の城下町を見下ろすような高台にある城跡は、石垣が写真のように草で覆われている部分もあって、藩政期から続く長い歴史を感じさせました。滝廉太郎作曲の「荒城の月」の、曲作りの着想を得た場所としても知られています。
 
秋霖や 石垣覆う 草の波

岡城跡、石垣の見える風景
岡城跡、石垣の見える風景(2014.9.7撮影)



#552 石切剣箭神社、お百度参りの風景(大阪府東大阪市) (2024年9月12日執筆)

 2019年9月18日、東大阪市にある石切劔箭(いしきりつるぎや)神社を参詣しました。地域では「石切さん」として親しまれる神社です。本殿と参道にある「百度石」との間を回りながら祈願を行う「お百度参り」で知られます。9月も下旬にさしかかるこの日は大変な猛暑で、汗をかきながらなんとかお百度参りを終えることができました。
 
残暑の日 百度参りの 祈り亀

石切剣箭神社、お百度参りの風景
石切剣箭神社、お百度参りの風景(2019.9.18撮影)



#551 星峠の棚田の風景(新潟県十日町市) (2024年9月11日執筆)

 2023年9月13日、新潟県十日町市、松代地域にある「星峠の棚田」を観に行きました。星峠の名前はとても幻想的で、水が張られた季節には、田の水面に星空が映るのではないかとも思われるほど、参観の棚田は秋の澄んだ空気の下、美しく輝いて見えました。
 
星月夜 地平の下へ アンタレス

星峠の棚田の風景
星峠の棚田の風景(2023.9.13撮影)

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