Japan Regional Explorerトップ > 地域の記憶と記録

俳句の中の地域

#611~620のページ #631~640のページへ→

#630 喜多方、蔵造りの町並みの風景(福島県喜多方市) (2024年11月29日執筆)

 2013年11月4日、夕刻の迫った福島県喜多方市、蔵造りの町並みの風景です。喜多方は会津盆地北部の中心都市で、近年はご当地ラーメンでも知られるようになりました。実際に訪れてみますと、在郷の伝統的な中心都市らしく、昔ながらの土蔵の町並みが印象的なまちです。酒蔵もいくつか点在していて、おいしい水と米に恵まれた土地であることに気付かされます。
 
山茶花や 土蔵の街の 曲がり角

喜多方、蔵造りの町並みの風景
喜多方、蔵造りの町並みの風景(2013.11.4撮影)



#629 昇仙峡ロープウェイ山頂、弥三郎岳から甲府盆地を望む風景(甲府市) (2024年11月28日執筆)

 2019年11月16日、甲府市の名勝、昇仙峡を歩き、弥三郎岳頂上へと向かう昇仙峡ロープウェイに乗って、写真のような大パノラマをこの目にしました。うっすらとガスがかかった甲府盆地は、周辺の断層によって沈降したいわゆる構造盆地で、地形的には広大な扇状地を構成します。この日は富士山もくっきりと望むことができ、最高のハイキングを楽しむことができました。
 
冬麗の 構造盆地の 上の富士

昇仙峡ロープウェイ山頂、弥三郎岳から甲府盆地を望む風景
昇仙峡ロープウェイ山頂、弥三郎岳から甲府盆地を望む風景(2019.11.16撮影)



#628 石山寺、月見亭の風景(大津市) (2024年11月27日執筆)

 2008年11月22日、大津市の石山寺を訪れた際の写真です。聖武天皇の発願により、747(天平19)年に創建されたと伝わります。写真の月見亭は保元年間、後白河上皇の行幸に伴い建てられたと言われます。琵琶湖や瀬田川への眺望がよく、近江百景の「石山の秋月」の風景でも知られます。
 
かがやける 石山寺の 冬の朝

石山寺、月見亭の風景
石山寺、月見亭の風景(2008.11.22撮影)



#627 美の山公園から眺望した未明の秩父盆地の風景(埼玉県皆野町) (2024年11月26日執筆)

 2019年11月16日、底冷えの埼玉県皆野町、美の山公園で霧に包まれる秩父盆地の風景を待ちました。結果は写真のとおり、霧はわずかに出たのみでしたが、刻々と明るくなる秩父盆地の美しい早暁の風景は、秩父のシンボルである武甲山のしなやかな佇まいも相まって、とても厳かな光景でした。
 
寒靄の盆地 未明の地蔵尊

美の山公園から眺望した未明の秩父盆地の風景
美の山公園から眺望した未明の秩父盆地の風景(2019.11.16撮影)



#626 旧江戸川沿いに立つ常夜燈の風景(千葉県市川市) (2024年11月25日執筆)

 2016年11月26日、千葉県市川市行徳の、旧江戸川の土手の上にある常夜燈の写真です。江戸と行徳の間には、新川や小名木川などの運河を経由した航路が存在していました。この常夜燈は、成田山へ参詣する道中の航路安全を祈願して建てられたものであると伝わります。昔ながらの町並みの残る行徳の風情を感じさせる事物の一つといえます。
 ※句中の「鳰」は「におどり」(カイツブリの別名)と読みます。
 
鳰や 旧江戸川の 常夜燈

旧江戸川沿いに立つ常夜燈の風景
旧江戸川沿いに立つ常夜燈の風景(2016.11.26撮影)



#625 国立科学博物館附属自然教育園の風景(東京都港区) (2024年11月24日執筆)

 2019年11月4日、都心に残る貴重な森を歩きました。国立科学博物館附属自然教育園は、中世の豪族の屋敷跡とされ、現在でも園内には土塁の痕跡を辿ることができます。その後は大名の下屋敷、明治以降は陸軍の火薬庫、宮内庁の白金御料地となるなど、さまざまな歴史を重ねました。武蔵野の貴重な植生を今に伝える園内には、時代を超えた豊かな緑が多くの人々を魅了しています。
 
雪虫や 都心の森の 土塁跡

国立科学博物館附属自然教育園の風景
国立科学博物館附属自然教育園の風景(2019.11.4撮影)



#624 紅葉に色づく香嵐渓の風景(愛知県豊田市) (2024年11月23日執筆)

 2011年11月26日、愛知県豊田市足助地区の紅葉の名所、香嵐渓の風景です。本サイトでも昨年に別の香嵐渓の写真を題材にしましたが、紅葉が青空の下とても美しかった香嵐渓の風光は本当に筆舌に尽くしがたいものでしたので、今年も兼題として俳句を詠ませていただくことといたしました。
 
小春日の 香嵐渓の 淵の青

紅葉に色づく香嵐渓の風景(2011.11.26撮影)



#623 初冬の朝日を受ける姫路城の風景(兵庫県姫路市) (2024年11月22日執筆)

 2021年11月27日、前日夜半に到着、一泊した翌日、早朝に撮影した姫路城です。この日は姫路市ではなく、播磨地域の竜野や西脇などの都市を巡って、一日を終えました。兵庫県内にはまだまだ訪れていない地域の都市がたくさんあるので、穏やかな播州の雰囲気とともに尋ねてみたいなと考えています。
 
枯蔦や 初心は高き 姫路城

初冬の朝日を受ける姫路城の風景
初冬の朝日を受ける姫路城の風景(2021.11.27撮影)



#622 菅谷たたら山内、初冬の風景(島根県雲南市) (2024年11月21日執筆)

 2015年11月21日、島根県の内陸、中国山地の只中にある「菅谷たたら山内」を訪れました。初冬の鈍色の空の下、山里はただ静かに冬の雰囲気を纏っていました。中央に見える寄棟造の建物は高殿といい、かつてさかんに行われていた「たたら製鉄」の生産施設で、現存する唯一のものとして国の重要有形民俗文化財の指定を受けています。
 
錆色の空 たたら場の 初時雨

菅谷たたら山内、初冬の風景
菅谷たたら山内、初冬の風景(2015.11.21撮影)



#621 幕張新都心、ワールドビジネスガーデンを望む風景(千葉市美浜区) (2024年11月20日執筆)

 2002年11月30日、千葉市幕張新都心の風景です。ワールドビジネスガーデンと呼ばれるツインタワーは、マリブイースト(ウエスト)タワーで、幕張新都心におけるランドマークとなっています。東京大都市圏における業務地区核のひとつとして、多くの機能が集約された町並みは、今日もなお進化を続けています。
 
暮早し ツインタワーの 長い影

幕張新都心、ワールドビジネスガーデンを望む風景
幕張新都心、ワールドビジネスガーデンを臨む風景(2002.11.30撮影)

#611~620のページ #631~640のページへ→
地域の記憶と記録トップに戻る      ホームページのトップに戻る

Copyright(C) YSK(Y.Takada) 2024 Ryomo Region, JAPAN