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俳句の中の地域

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#680 初詣客を迎える神田明神の風景(東京都千代田区) (2025年1月18日執筆)

 2025年1月2日、東京・神田明神の正月二日の風景です。芋を洗うような人混みが詰めかけていまして、混乱を避けるため、神社前の道路も封鎖して、そのスペースにも人々を並べさせる対応が取られていました。湯島聖堂も近い立地のため南側には土塀がある一方、神社周辺は都心らしいビル群の只中で、やわらかな春の日差しもビルの谷間からわずかに差し込む程度でした。
 
初詣 ビルの谷間の 空の白

初詣客を迎える神田明神の風景
初詣客を迎える神田明神の風景(2025.1.2撮影)



#679 新春の井の頭恩賜公園の風景(東京都三鷹市) (2025年1月17日執筆)

 2018年1月6日、新春の井の頭恩賜公園の風景です。JR吉祥寺駅の至近にあって、穏やかな水を湛える井の頭池は、市街地に隣接した貴重な自然として日々多くの人々を惹き付けています。井の頭池は神田川の水源でもあり、藩政期は神田上水として市民の生活を支えました。近傍には玉川上水も流れており、江戸時代の遊興の地は水源の変遷を知ることのできる場所でもあります。
 
風のごと 自由は蒼き 六連星

新春の井の頭恩賜公園の風景
新春の井の頭恩賜公園の風景(2018.1.6撮影)



#678 洲本城跡から眺める洲本市街地と大浜海岸の風景(兵庫県洲本市) (2025年1月16日執筆)

 2014年1月25日、淡路島の行政上の中心地である洲本市街地を、山上にある洲本城跡から眺望しました。この日は淡路島南岸の水仙の名所である灘黒岩水仙郷を訪ねた後、夕刻迫る中の訪問でした。晩冬の淡路島は晩冬の鈍色の空の下にありましたが、風の中に微かに春の暖かさを帯びていまして、当地のたおやかな風土を感じさせていました。
 
白妙の 淡路の浜や 春を待つ

洲本城跡から眺める洲本市街地と大浜海岸の風景
洲本城跡から眺める洲本市街地と大浜海岸の風景(2014.1.25撮影)



#677 京王百草園から望む都心の風景(東京都日野市) (2025年1月15日執筆)

 2012年1月29日、日野市の京王百草園から都心を眺望した風景です。江戸時代の享保年間に、小田原城主大久保忠増の正室であった寿昌院慈岳元長尼が徳川家康の長男・信康追悼のため当地に再建した松連寺がこの庭園の起源です。都心近郊にあって四季折々に穏やかな自然が輝きを見せる園地は、厳冬の静寂を経て、歓びの季節へと向かおうとする息吹を感じさせました。
 
冬菫 多摩丘陵の 展望所

京王百草園から望む都心の風景
京王百草園から望む都心の風景(2012.1.29撮影)



#676 一面の菜の花畑から池田湖を望む風景(鹿児島県指宿市) (2025年1月14日執筆)

 2010年1月31日、鹿児島県薩摩半島南部を周遊しました。池田湖のほとりには菜の花が一面に咲いている場所があって、いち早く春を実感しました。この日は時折雨の降る天気で、晴天であれば望むことができる開聞岳もその頂を眺望することはできませんでした。とはいえ、暖かい南風が潤す穏やかな雨は、春が間近であることを実感させました。
 
春隣 曇天の湖の岸

一面の菜の花畑から池田湖を望む風景
一面の菜の花畑から池田湖を望む風景(2010.1.31撮影)



#675 朱鷺メッセから眺めた新潟の夜景(新潟市中央区) (2025年1月13日執筆)

 2024年1月26日、新潟市の複合型コンベンション施設である「朱鷺メッセ」の展望室から眺めた新潟市街地の様子です。ホテルやオフィスなどの入る超高層ビルは、低平な河口の街にあって、目立つランドマークのひとつとなっています。本州の日本海側最大の都市である新潟の街は、信濃川の穏やかな流れに寄り添うように、輝かしい夜景を見せていました。
 
漆黒の寒夜 たゆたう信濃川

朱鷺メッセから眺めた新潟の夜景
朱鷺メッセから眺めた新潟の夜景(2024.1.26撮影)



#674 冬のサザンビーチちがさきの風景(神奈川県茅ヶ崎市) (2025年1月12日執筆)

 2009年1月24日、湘南・茅ヶ崎の海岸を歩きました。冬の海は人も少なく、穏やかな冬の日差しを受ける水平線の向こう、このエリアのシンボルである烏帽子岩が見えていました。相模湾へと南に開ける砂浜は、相模川をはじめとした河川から供給される土砂により完成したものです。ダム建設などによる土砂供給量の減少もあって砂浜の浸食が懸念される状況ですが、湘南らしい景観が今後も維持されることを望みたいと思います。
 
烏帽子岩遙か 冬麗宿す海

冬のサザンビーチちがさきの風景
冬のサザンビーチちがさきの風景(2009.1.24撮影)



#673 城沼、晩冬のセピア色の風景(群馬県館林市) (2025年1月11日執筆)

 2021年1月18日、館林市の城沼周辺を歩きました。沼の名前は、館林城がこの沼を天然の要害としていたことに因ります。館林市には城沼をはじめ、多々良沼や茂林寺沼など生活文化と密接に結びついた沼が多く、日本遺産「里沼」としての認定を受けています。晩冬のこの日、空は時折錫色に沈んでいましたが、わずかに覗く青空に、伸びる日脚を感じました。
 
日脚伸ぶ 白磁の空と 里沼と

城沼、晩冬のセピア色の風景(2021.1.18撮影)



#672 代々木公園、新春の風景(東京都渋谷区) (2025年1月10日執筆)

 2018年1月6日、新春の代々木公園の風景です。明治神宮に隣接し、都会の中心にあって、広大な杜の広がる公園のエリアは、四季折々の風情を見せて、多くの人々を惹き付けています。元来は練兵場であった場所が、戦後にアメリカ軍の兵舎・家庭用宿舎(ワシントンハイツ)として接収された後に、1964(昭和39)年に返還、東京オリンピックの選手村の一部としての使用を経て、現在の公園として再整備されました。
 
公園の噴水烟る 初景色

代々木公園、新春の風景(2018.1.6撮影)



#671 JR尾張一宮駅前の風景(愛知県一宮市) (2025年1月9日執筆)

 2014年1月26日、愛知県一宮市の駅前、シンボルロードから駅ビルを望む風景です。愛知県西部の尾張地方北部に位置する一宮市は、名古屋と岐阜のほぼ中間にあって、ベッドタウンとしての位置付けもありながらも、毛織物の一大産地として都市基盤を築いてきた街でもあります。市名は、尾張一宮である真清田神社が鎮座することに由来しています。
 
門前の アーケードゆく 今朝の春

JR尾張一宮駅前の風景(2014.1.26撮影)

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