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白百合の誘(いざな)い
〜2006 伊勢・熊野訪問記〜
追記 2013年・式年遷宮訪問記 |
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2013年7月14日、7年ぶりに伊勢を訪れました。折しも20年に1回行われる伊勢神宮の式年遷宮が行われている時期で、社殿や鳥居などをすべて新しく造り替える様子を確認すべく、多くの参拝客が訪れていました。この日は午前中から木曽三川の輪中周辺を訪れていましたので、その活動を終えてから高速道路をひたすら南進し、伊勢市街地に程近い外宮(豊受大神宮)に到着したのは午後3時前になっていました。その時に撮影した写真とともに、この時のことをざっと振り返りたいと思います。
外宮近くの駐車場に車を止めて、外宮境内の北、市街地に鎮座する外宮別宮の月夜見宮へ。神が通る道と呼ばれる神路通りの風景は変わらず穏やかな佇まいで、外宮の山域を構成する高倉山の山並みを見通せました。夕刻を迎えようとする外宮境内を歩きます。この日の伊勢は夏らしい日差しのある陽気で、境内を覆う木々もみずみずしさを漲らせていました。正宮は西側にある遷宮地で着々と造営が進んでいる様子を確認することができました。所々で真新しい鳥居が鮮やかな白木を輝かせていまして、生まれ変わろうとする雰囲気を盛り上げているように感じました。境内にある別宮・多賀宮(たかのみや)は、新旧の社殿が併存していました。 外宮の参拝を終え、バスで内宮(皇大神宮)へ向かいました。五十鈴川の清冽な流れを宇治橋で越え、内宮の境内へ進みます。宇治橋は今回の式年遷宮に先立ち2009年に架け替えが行われています。これは、第二次世界大戦の影響で1949年の式年遷宮が1953年に延期された際、全国の崇敬者の熱意により宇治橋の架け替えだけ予定通り行われたことから、この時以降、宇治橋の架け替えのみ遷宮の4年前に行われることが恒例になっていることによるものです。五十鈴川のほとりの御手洗場で手を清めてから正宮への参道を歩みます。快い緑が目に眩い参道の向こう、外宮とともに遷宮の行程が進む正宮を垣間見ました。参拝し、連綿と続けられてきた式年遷宮の歴史に思いを馳せました。一通りのお参りを終え、宇治橋の袂へ戻るときには午後5時30分頃となっており、西の山々に太陽が身を沈めようとしていました。
夕方の時間帯でも多くの観光客が闊歩するおはらい町の活況を一瞥しながら、外宮前に止めていた自家用車へとバスで戻りました。20年に1回行われる式年遷宮の最中に訪れた伊勢神宮は、普段と変わらない厳かな空気の中、遷宮の行程が粛々と進んでいる様子が新鮮に目に映りました。 |
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